日米金利差を無視して上昇し続けてきたドル円、今回の暴落で是正されたのか?

コラム,ドル円相場

今年2024年後半のドル円相場は、7月3日に付けた今回のインフレ相場の高値161.94円から約1か月で20円ちょっと下落する暴落相場となっています。
戻り高値は8月5日に付けた141.67円の安値から6円ほど反発した147.89円となっており、短期的に売られ過ぎたドル円の調整買いが入っていると思われます。

2か月前の6月FOMC(米連邦公開市場委員会)では、米国経済の好調さとインフレリスクから今年の利下げ見通しを3回から1回へとハト派的だった予想を軌道修正し、今年末の失業率も4.0%の予想でしたが現在はそれを上回る4.3%まで既に上昇してきています。
専門家の多くもこのFOMCの見通しに同調する形でドル円のより一層の上昇を予想し、165円や170円、200円なんて声も聞こえてきました。
一方で、あまのじゃくの筆者は当然のごとくドル円暴落に関する記事をここ数か月多く書いてきました。(笑)

右 米国CPIの下振れなど来週はドル円暴落の大本命か!?来週のFX外国為替相場予想(2024年7月8日~)

そして今回も再び日米金利差チャートからドル円相場を検証・考察していきたいと思います。

 

下のチャートは、ドル円チャートに10年物米国債と日本国債の金利差チャートを重ねたものです。

【 日米10年物国債の金利差とドル円(日足)】
【 日米10年物国債の金利差とドル円(日足)】

ドル円は2015年6月に125.85円の高値を付けた後、高値を切り下げていく緩やかな下落トレンドとなっていましたが、コロナ禍初期に米国債利回りが上昇し始めたため、ドル円もこれに連動する形で上昇トレンドへと転じました。
この間、ドル円チャートと日米金利差チャートとの関係性を見てみますと、概ね順相関の関係で連動しており、ドル円の下落トレンドの際には日米金利差チャートをデッドクロスして下振れていき、逆に上昇トレンドの際にはゴールデンクロスして上振れる傾向があります。

そんな中、日米金利差チャートは昨年10月から下落傾向となっていましたが、ドル円は逆に高値を更新して上昇トレンドを継続し、日米金利差チャートから大きく乖離する動きとなっていました。
そうなりますと、やはりコラムにて記事を書かないわけにはいかないということで、5月21日に下記の記事をアップしました。

右 日米金利差チャートから乖離するドル円、今後大幅に調整される!ドル円暴落注意!?

そしてその1か月半後、遂にドル円は天井を付け20円を超す暴落相場となったわけです。
では今回の暴落で、ドル円と日米金利差チャートの関係はどうなったのか?大きく乖離していたチャートは是正されたのか?ということが気になります。
上のチャートを見る限り、金利差チャートも大きく下落しているため、思ったほど乖離幅は縮小されておらず、まだまだ是正余地はあるように思われます。
現在の金利差水準から考えますと、ドル円レートは130円台前半から半ばくらいが適正水準ではないでしょうかね。
加えて、上述の通りドル円が下落トレンドの際には日米金利差チャートをデッドクロスし下振れて推移する可能性が高いので、140円どころか130円も割り込みそうな感じがします。
4月30日にも暴落予想の記事を掲載しましたが、日米金利差チャートから考察した結果でも同じようなことが言えそうです。

右 ドル円は160円から120円へ暴落する!?マイナススワップ金利の付かない口座でドル円売りが至高!

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー