住居費は遅れて低下し始めると認識しているFRB、遅れて上昇し始めることは頭にない!?来年スタグフレーションへ

コラム,住宅

昨年2022年12月のFOMC(連邦公開市場委員会)後のパウエルFRB議長の会見で、こんなことを述べていました。

❝we would expect housing services inflation to begin falling sometime next year.(住宅サービスのインフレ率は来年のどこかで低下し始めると予想される。)❞

かなりアバウトな予想ですが、下記グラフを見てわかるように、今年2023年3月を天井に4月から住居費のインフレ率(前年同月比)は低下しており、見事予想が的中です。

【米国CPI(住居費)[前年同月比]】
米国CPI(住居費)[前年同月比]

 

そして、昨日25日(火)に5月分の米国住宅指標「S&P/ケース・シラー20都市総合住宅価格指数」の発表がありました。
結果は、前年同月比で-1.7%(市場予想-2.2%)、前月比で1.5%(市場予想1.2%)と、ともに市場予想を上振れ、住宅市場の好調さが継続していることを示しました。
筆者の予想としては、恐らく前年同月比では6月に底打ちし、7月からは上昇に転じると考えています。
つまり、現時点でもう既にインフレ率は上昇していると思われます。

【S&P/ケース・シラー20都市総合住宅価格指数 [前年同月比]】
S&P/ケース・シラー20都市総合住宅価格指数 [前年同月比]

 

前回のコラムでも述べたように、住居費は住宅価格から1年ほど遅れて反映されます。
したがって、現在は住居費(前年同月比)は低下していますが、来年2024年6月頃の底打ちに向けて徐々に鈍化していき、ちょうど1年後の7月頃には上昇に転じると考えられます。
来年の7月頃と言えば、かなりの高い確率でリセッション(景気後退)入りしていることでしょう。
まさに、スタグフレーション状態です。

❝we would expect housing services inflation to begin rising sometime next year.(住宅サービスのインフレ率は来年のどこかで上昇し始めると予想される。)❞

と、FRBは冒頭で述べた逆のことを今年はいち早く発信し、金利が下がらないよう市場を牽制するのがお仕事だと思うのですが、遅れて上昇することはまだ頭にないのか、或いは上昇することを認めたくないのかわかりませんが、筆者の知る限りまだそのような発言はないようです…。
本来ならば、FRBは今この段階で1年後にインフレ率が上がらないよう住宅価格を押し下げることに尽力すべきだと思うのですが、パウエルFRB議長がいつも会見で述べていることは、

「住居費を除いたサービス価格を注視している!」

 

注目の7月FOMC結果発表、そしてパウエルFRB議長の会見はこの後すぐ!

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー