パウエルFRB議長ハト派発言でドル円は大きく下落!来週のFX相場予想(2025年1月27日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:152.5 ー 156.5円
週間では「大きく下落」と予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、パウエルFRB議長の会見はハト派寄りと予想。(ドル安円高要因
)
29日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が発表されます。
「CMEのFedWatch ツール」を見ますと、金利先物市場では政策金利の据え置きが97.9%織り込まれており、実際この通りになると思われます。
さらに、3月の72.4%、5月の52.8%と僅差ながらも3会合続けての据え置きを織り込んでおり、次回の利下げは6月が有力と市場は見ているようです。
しかしながら、先日のウォラーFRB理事の発言では良好なインフレデータが続いた場合には3月の利下げの可能性も排除しないと述べたように、3月FOMCの金融政策も今後2か月弱の間に発表される経済データに依存することとなりそうです。
FOMC後のパウエルFRB議長の会見でも従来通りのデータ次第の姿勢を継続し、ウォラー理事と同様の見解を示すのではないかと思われます。
よって、パウエルFRB議長の会見はややハト派寄りになると思われ、ドル円は大きく下落すると予想します。
2つ目は、米国PCEデフレーターは市場予想に一致と予想。
31日(金)に12月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、総合PCEの前年同月比で市場予想を上振れる数値となっています。
また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」でも、市場予想通り総合PCEの前月比が+0.3%、コアPCEの前月比が+0.2%となった場合、前年同月比はそれぞれ+2.6%と+2.8%になり、総合PCEで市場予想を上振れます。
コアPCEも小数第二位まで見てみますと+2.84%なので、前月比で+0.2%台前半が出るようですと、四捨五入繰り上げで上振れる可能性もありそうです。
筆者の予想としましては、既に発表のあった12月分の米国CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)では市場予想を下振れており、加えてCPIを押し上げていたのは主にエネルギー価格で、PCEで比重の大きいヘルスケアは逆に弱めでしたので、やや下振れそうな感じもします。
ただ市場コンセンサスの数値自体もあまり高くないので、ほぼ市場予想通りの結果となるのではないでしょうかね。
総合PCE前年同月比のコンセンサスも+2.6%へ変更されるような気がします。
よって、指標発表時ドル円の値動きは限定的と予想します。
また、同時刻には個人所得や個人支出の発表もあり、これらの結果によって動意付くことも考えられますので要注意となりそうです。
| 総合PCE (%) | コアPCE (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.3 | 2.5 | 0.2 | 2.8 |
| Inflation Nowcasting | 0.32 | 2.61 |
0.19 | 2.83 |
| 前月比に応じた予測値 | 0.20 | 2.49 | 0.10 | 2.73 |
| 0.30 | 2.59 |
0.20 | 2.84 | |
3つ目は、米国経済指標は全体的に悪化と予想。(ドル安円高要因
)
来週発表される米国経済指標は、1月分では消費者信頼感指数、12月分では建築許可件数確報値、新築住宅販売戸数、耐久財受注、中古住宅販売成約指数、11月分ではS&P/ケース・シラー住宅価格指数、第4四半期GDP速報値、週次の新規失業保険申請件数などが予定されています。
その他、ボウマンFRB理事の講演や米国債の入札(2年、5年、7年、2年変動利付債)もあります。
まずは住宅関連ですが、12月18日のFOMC以降は米国債の利回りは更に上昇し、住宅ローン金利も上がっていますので、低調な結果になるのではないでしょうかね。
消費者信頼感指数も先行指標となるミシガン大学消費者信頼感指数確報値が悪化していましたので、弱い結果になると思われます。
新規失業保険申請件数も以前から指摘しているように、年末商戦で雇用が増えたパートタイムを中心に失業者が増えると推測されます。
一方でGDPでは、GDPNowを見てみますと、その予測値は+3.0%となっており、市場予想の+2.7%を上振れる数値となっています。
指標発表までにはもうあと2回ほどアップデートされる予定ですので、要確認となりそうです。
また、ISM製造業景気指数や製造業PMI、鉱工業生産が上振れるなど、ボーイングのスト終結やトランプ関税、EV補助金カットを意識した駆け込み需要などの特需により、製造業は少し回復していますので、耐久財受注も少し強まる可能性がありそうです。
よって、米国経済指標は全体的にやや軟調な結果と思われ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。
4つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、ボリンジャーバンドの-2σや155.0円の大台がサポートとなって底割れは回避されている状態が続いています。
ただ、最終的には153円台に上昇してくる一目均衡表の雲上限や152.8円付近にある200日線を目指す流れになると予想します。
他方、週足でも一目均衡表の雲の攻防となっており、来週は雲上限が154.18円辺りまで下がってくるため155.0円割れは起きやすくなるのではないでしょうか。
やはり、最終的にはMACDなどのデッドクロス形成に向けてドル円は売られ、大きく下落していくと予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
遂に第二次トランプ政権がスタートしましたね。
案の定いきなり関税は見送りとなりました。
他方で不法移民に対する強制送還が早くも始動しました。
こちらは議会での審議や裁判を経ることなく、いきなり送還でしたね。
不法移民に寛容な聖域都市シカゴやボストンなどでの取り締まりによって犯罪歴のある不法移民500人以上が拘束され、このうち中南米出身者160人ほどを米国との良好な関係を構築したいグアテマラへ送還したもようです。
これら聖域都市では逮捕されるのを恐れて街は閑散としているようで、やはり人件費の高騰によるインフレよりも地域経済の方が危惧されるのではないでしょうかね。
関税の方ではトランプ大統領は2月1日に発動予定としていましたが、さて実行されるのかどうか少し怪しい気もします。
来週はFOMCもあり、米国主要企業の決算も多くありますが、トランプ大統領の言動で乱高下する1週間となりそうですね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】