来週のFX外国為替相場予想(2023年3月20日~ ドル円)FOMCで急上昇
今週は、シリコンバレー銀行(SVB)破綻のニュースがクレディ・スイスへ飛び火し金融不安が蔓延っている中、注目の米国CPI(消費者物価指数)が発表されました。
先週末から今週にかけてテクニカル分析では下りのターンへ入っていると指摘していたドル円相場は、コア前月比で市場予想を上振れたものの、他の項目では市場予想のコンセンサスと一致した結果となり、上昇は限定的となりました。
逆に、相場は金融不安によりリスクオフの様相を強め、ドル円は131.5円まで下落することとなりました。
これで前座は一旦終了し、来週はいよいよメインイベントのFOMCが開催されます。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):130.5円 ー 135.5円
来週22日(水)のFOMC(連邦公開市場委員会)が最注目となりますが、ドル円は週間で大きく上昇すると予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、FOMCで市場の金利見通し上方修正、日米金利差拡大。(ドル高円安要因)
今週は金融不安により、米国の早期利上げ停止・早期利下げ開始予想が急速に織り込まれました。
そして、来週22日(水)のFOMCではFF金利(政策金利)や経済予測の概要(SEP)が発表されます。
FF金利に関しては、市場では約60%織り込まれていますが、筆者の予想としても、利上げ幅は「0.25%」、FF金利は「4.75-5.00%」になると予想します。
先のECB(欧州中央銀行)理事会に於いて0.5%の利上げが決定されたことで米国も利上げに追随しやすくなったと思われます。
また、金融不安が広がって判断の難しい中では、あえて市場と異なる行動をとってリスクを背負うより、無難に「0.25%」を選択してくると考えられます。
経済予測では、政策金利見通しをドットで示すドットプロットが注目されますが、今回は超ハト派のブレイナード元FRB副議長は退任していませんけれども下方修正してくると予想します。
しかしながら、市場が織り込んでいる今回のこの3月のFOMCでの利上げ停止(ターミナルレートは4.75-5.00%)、年末までに3.75-4.00%へ4回分の利下げとまでは行かないと思います。
そして、パウエルFRB議長の会見も非常に注目されるところです。
毎回、予防線を張って市場にハト派と取られてしまい利上げしてるのに金利が下がってしまう、金融を引き締めたいのか緩和したいのかよくわからないパウエルFRB議長ですが、今回も同様のことが起きそうな気がします。
つまり、金利は高い水準を保つとしながらも、「条件によっては利下げもあり得る」的なことを言いそうな気がします(笑)
会見中は恐らくかなり乱高下するでしょうね。
それでもやはり市場が織り込んでいる利下げは、〇〇ショックが起きることを想定しているくらい行き過ぎな感じがしますので、相場が落ち着けば市場の金利見通しは上方修正されドル高円安になっていくと予想します。
【FedWatch Tool(3月19日時点)】

2つ目は、金融不安の解消(ドル高円安要因)
先週末のシリコンバレー銀行(SVB)の破綻から今週もまだ金融システムへの警戒心は続いていましたが、飛び火したクレディ・スイスは市場が開く月曜までにスイス金融大手UBSに買収させる方向で当局は動いていると思われ、また、煙の立っていたファースト・リパブリックへは預金流入のあったメガバンクが再預金するという中小の銀行を救済するスキームも見られ、シリコンバレー銀行破綻の余波は収まりつつある感じがします。
また、FRBは15日(水)までの1週間で1648億ドル(約22兆円)もの資金を銀行へ貸し出しており、金融不安の解消に努めています。
よって、金融不安の解消とともに米国債も売られ利回りも上昇していき、ドル円も連れ高になると予想します。
【FRB総資産】

多額の資金を手にした銀行は、高い換金性と高利回り、値上がりも見込める「とりあえずビール」ならぬ「とりあえず国債」を爆買いしたと思われ、今回の利回り急落の犯人と推測されます。
しかしながら、これは量的引き締め(QT)とは逆行する行為、いわゆる量的緩和(QE)となり、質的にも市場の金利は下落してしまい、今後のインフレを助長するものと思われます。
3つ目は、テクニカル分析では上昇すると予想。(ドル高円安要因)
ドル円日足チャートを見ると、来週は一目均衡表の雲抜けの攻防と思われますが、132.0円辺りにくるボリンジャーバンド-2σのサポート(下値支持線)にも支えられ、雲を下抜けることなく反発すると予想します。
そして、MACDなどのゴールデンクロスに向け、下りのターンから上りのターンへ移ってくると思われます。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの↑のような感じで上昇すると予想します。
兎にも角にも来週は、FOMCと金融不安の余波を見極める展開となりそうです。
FRBは景気を悪化させてインフレを抑え込もうとしているのに、いざ景気が悪化すると米国政府もFRBもやはりビビってしまって経済を支えようとしてしまいます。
金利を上げるということはそういうことなので、銀行が破綻したり大企業が潰れることもあり得ます。(シリコンバレー銀行の破綻はしっかり監督していれば防げたようですが)
もし今回特別措置を講じることなく預金保険の上限25万ドルを堅持していたら、経済は大変なことになったと思いますがインフレ率2%へは早急に達成できてたかもしれませんね。
この先も米国のインフレ抑制は3歩進んで2歩下がる感じか、もしかしたら2歩進んで3歩下がってく感じになるのかもしれませんね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でも何でもありません。信じるか信じないかはあなた次第!
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【ドル円日足チャート】
