FOMCは市場が織り込むほどタカ派ではなくドル円は大きく下落!来週のFX相場予想(2024年12月16日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:150.0 ー 154.5円
週間では「大きく下落」と予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、FOMCは市場予想通り利下げもハト派寄りと予想。(ドル安円高要因
)
18日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が発表されます。
「CMEのFedWatch ツール」を見ますと、金利先物市場では政策金利の0.25pt利下げを100%近く織り込んでおり、恐らく波乱もないと思われます。
焦点は来年以降の金融政策ということになりそうですが、12月はFOMC声明文に加えて、FOMCメンバーによるドット・プロット(政策金利予測分布図)や経済の見通し(SEP)も公表されるため、特に来年以降の利下げ回数などが重要視されそうです。
9月FOMC時点でのドット・プロットでは、来年末の政策金利見通しは
2.875%:2人
3.125%:6人
3.375%:6人(中央値)
3.625%:3人
3.875%:1人
4.125%:1人
となっており、12月に利下げを実施した後、更にあと4回利下げすることを示唆していました。
しかしながら、インフレ率がFOMC見通しよりも現状やや上振れていると考えられ、今回12月FOMC時点での政策金利見通しは上方修正され、利下げ回数の減少を示すと推測されます。
恐らく市場予想の「3月と9月の2回利下げ」に寄せてくると思われますが、失業率が上昇していることに加え、トランプ新政権の政策がまだはっきりとしていないことから小幅の修正に留まるのではないかという気がします。
よって、12月FOMC及びパウエルFRB議長の会見は市場ほどタカ派寄りではないと思われ、ドル円は大きく下落すると予想します。
まあでも、新政権の政策がまだ何も決まってないのに1年後の見通しとか全く意味ないんですけどね…
2つ目は、米国PCEデフレーターは市場予想に一致と予想。
20日(金)に11月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、総合とコアの前月比及び前年同月比の4項目全て市場予想を上振れる数値となっています。
また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、4項目全て市場予想と一致しています。
ただ、前月比で+0.2%台半ばくらいが出るようですと、四捨五入繰り上げで上振れる可能性もありそうです。
筆者の予想としましては、既に発表のあった11月分の米国CPI(消費者物価指数)でも市場予想と一致していますので、PCEデフレーターでもほぼ市場予想通りの結果になると思われます。
よって、指標発表時ドル円の値動きは限定的と予想します。
また、同時刻には個人所得や個人支出の発表もあり、これらの結果によって動意付くことも考えられますので要注意となりそうです。
| 総合PCE (%) | コアPCE (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.2 | 2.5 | 0.2 | 2.9 |
| Inflation Nowcasting | 0.27 |
2.59 |
0.26 |
2.97 |
| 前月比に応じた予測値 | 0.20 | 2.52 | 0.20 | 2.91 |
| 0.30 | 2.62 | 0.30 | 3.01 | |
3つ目は、米国経済指標はマチマチながらも雇用は悪化と予想。(ドル安円高要因
)
来週発表予定の米国経済指標は、上述のPCEデフレーターや個人所得・個人支出の他に、12月分ではニューヨーク連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、製造業・サービス業PMI速報値、NAHB住宅市場指数、ミシガン大学消費者信頼感指数、11月分では小売売上高、鉱工業生産、住宅着工件数、中古住宅販売戸数、景気先行指数、第3四半期GDP確報値、週次の新規失業保険申請件数などがあります。
まず、小売売上高は11月の小売業の雇用者数は大幅に減少していることからも実店舗では低調と思われますが、ネット通販は好調を持続している感じで、消費者マインドも改善していたことから堅調な結果になるのではないでしょうか。
住宅関連も11月中旬から米国債利回りが低下したことから住宅ローン申請件数も増加しましたので、意外と底堅そうです。
一方で、米国債利回りは12月6日に底打ちし今週大きく反発しており、12月分の経済指標は悪化傾向になると思われます。
製造業も11月はやや回復傾向を示していましたが特需による影響も大きいと思われ、やはり12月はその反動減で元の鞘に戻るような気がします。
そして、新規失業保険申請件数は今週24.2万件まで増加し、継続申請件数も緩やかながら上昇傾向となっており、やはり雇用は悪化してきているように思います。
よって、米国経済指標はマチマチながらもトータルでは雇用の悪化でドル円は下落すると予想します。
4つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、MACDなどでゴールデンクロスを形成し、ボリンジャーバンドのミッドバンドを上抜けしています。
この流れで+2σを目指しそうな形ですが、155円の大台やその+2σがレジスタンス(上値抵抗線)となって上値は重くなると思われます。
そして再びミッドバンドや一目均衡表の雲の攻防戦に移っていくと予想します。
他方、週足では一目均衡表の雲下限やボリンジャーバンドのミッドバンドがサポートとなって反発し、雲上限を上抜けた位置まで上昇しました。
週足でも+2σを目指しそうな形ですが、やはり日足と同様に再び雲の攻防戦となり、最終的には雲を下抜けし大きく下落すると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
今週は日銀の利上げ見送り観測報道が出た関係で円安が進行しましたね。
同時に米国債利回りも上昇してドル高も進み、ドル円は大きく上昇しました。
来週は日・米で金融政策決定会合が開催されます。
日銀会合では今回12月の利上げを見送って、1月の利上げを専門家や市場は予想しています。
予想通り利上げが見送られた場合、次回会合での利上げを示唆するかどうか植田日銀総裁の会見が要注目となりそうです。
ただ、利上げ見送りの理由が先行き不透明感ならば、トランプ新政権ではずっとこれが続きそうですので、この先何年も利上げできなくなってしまうと思うのですが…。
結局は円の下落か株の下落のどちらかを選択することと同意ですから、やはり日銀は利上げして株価が暴落してしまうことを恐れているんでしょうね。
円の下落による物価高には時差がありますが、株価の暴落は即起こってしまうので戦犯扱いされてしまいますからね。
さて、来年も今年以上に食品の値上げラッシュが確定していますが、日本経済ほんとに大丈夫なんでしょうか?
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】