ドル円はミッドバンド付近での値動でやや下落、FOMCの影響を見極めへ!来週のFX外国為替相場予想(2024年9月23日~)
今週のドル円相場は、最も注目された18日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表でしたけれども、市場予想が真っ二つに分かれた政策金利の引き下げ幅は0.5%ptとなったことで、142.0円近辺で推移していたドル円は発表直後に約1.5円急落し、140.44円まで下落することとなりました。
しかしながら、その30分後のパウエルFRB議長の会見内容が市場が予想していたほどハト派的なものではなかったため、10年物などの米国債利回りの上昇とともにドル円も142.71円まで大きく反発しました。
翌日もその流れを汲み143.94円まで上昇する場面も見られましたが、20日(金)に日銀金融政策決定会合を控える中でドル円は徐々に下降していき、植田日銀総裁の会見が始まった直後にはドル円は141.73円を付けるなど大きく下落しました。
ただ会見が始まって間もなく、植田総裁の追加利上げに関して慎重な姿勢が見られたため今度は一転して上昇し、今週の高値144.49円を付けることとなりました。
最終的には週末ということもあり、やや売られましたが、週間では約3円上昇となる143.91円でクローズしました。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):142.0 ー 145.0円
来週のドル円は週間で「やや下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国PCEデフレーターは市場予想にほぼ一致と予想。
27日(金)に8月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、予測値は総合PCEの前月比とコアPCEの前年同月比で市場予想を上回っています。
また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、総合PCEとコアPCEの前月比が市場予想通りの+0.1%と+0.2%になった場合、総合PCEの前年同月比が+2.23%となり市場予想を下振れる可能性がありそうです。
筆者の予想としましては、既に発表のあった8月分の米国CPI(消費者物価指数)でコア指数の前月比が+0.3%と市場予想を上振れましたのでPCEでも上振れそうな感じはしますが、ただその主因は比重の大きい住居費が強かったことでした。
他方、CPIほど住居費の比重が大きくないPCEではそこまでインフレ率の押し上げに寄与しないと思われ、ほぼ市場予想通りの結果になるのではという気がします。
もっとも、市場予想のコンセンサスがまだ定まっていない感じですので、一部の投機筋にとってはサプライズな結果となり、発表直後は大きく動く可能性はありそうです。
よって、指標発表時ドル円は上下動するも値動きは限定的と予想します。
一方で、PCEデフレーターが市場予想通りの結果となった場合には、個人所得や個人支出も同時刻に発表されるため、これらの結果によって動意付くことも考えられ要注意となります。
| 総合PCE (%) | コアPCE (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.1 (0.2) | 2.3 | 0.2 (0.3) | 2.7 |
| Inflation Nowcasting | 0.19 |
2.33 | 0.24 | 2.77 |
| 筆者予想 | 0.1 | 2.23 |
0.2 | 2.72 |
| 0.2 | 2.34 | 0.3 | 2.83 | |
2つ目は、米国経済指標はやや悪化と予想。(ドル安円高要因
)
上記以外の来週の米国経済指標の発表は、9月分では製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)速報値、消費者信頼感指数、ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、8月分では 新築住宅販売戸数、耐久財受注、中古住宅販売仮契約数、 7月分ではS&P/ケース・シラー住宅価格指数、第2四半期GDP確報値、週次の新規失業保険申請件数などがあります。
まず8月分のPMIでは、製造業が弱くサービス業が強いという従来通りの構図でした。
ただ9月分の経済指標では、 既に発表のあったニューヨーク連銀製造業景気指数やフィラデルフィア連銀製造業景気指数などが強い結果となっており、9月の製造業はやや持ち直している感があります。
ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値も市場予想を上振れており、その確報値や消費者信頼感指数も好結果である可能性は高そうです。
他方、ミシガン大学期待インフレ率は市場予想を下振れており、その確報値やGDP物価指数などインフレ関連指標は下振れそうな気がします。
住宅関連指標も8月下旬からローン金利は大幅に低下しましたが、まだ低調な結果が出ると思われます。
また、新規失業保険申請件数は前週発表分がかなり減少していましたので、その反動増もあり得そうです。
よって、米国経済指標はマチマチな結果ながらも、やや悪化気味と思われ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。
3つ目は、テクニカル分析ではミッドバンド付近で小動きと予想。
ドル円日足チャートを見ますと、MACDなどでゴールデンクロスを形成し、ボリンジャーバンドのミッドバンドを上抜けている状態となっています。
146.7円付近に位置するボリンジャーバンド+2σへ向けて上昇しそうな感じですが、145円、146円の大台がレジスタンス(上値抵抗線)として機能し、上値は重そうな感じです。
やはり、ミッドバンド付近での攻防となるのではないでしょうかね。
他方、週足では一目均衡表の雲を一旦は抜けましたが、雲の中に戻そうとする力が働き、再び雲の攻防となりそうです。
しかしながら、最終的には雲を下抜けし大きく下落すると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
さて、FOMCでは0.5%ptの利下げとなりましたね。
来週はその影響を見極める展開となりそうです。
10年物米国債の利回りやドル円はボリンジャーバンドのミッドバンド付近に位置し、まだ上値余地はありそうですが、米株は史上最高値を更新し、ボリンジャーバンドの+2σ辺りまで上昇してきてますので少し調整しそうな感じはします。
また、パウエル議長や他のFOMCメンバーの講演なども盛りだくさんで、米国の対中関税大幅引き上げもあり、国内では自民党総裁選もあるということで市場は少し右往左往するかもしれませんね。
来週はちょっと予想が難しいかもです。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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【ドル円日足チャート未来予想図】