米国PCE下振れでドル円は大きく下落!来週のFX外国為替相場予想(2024年8月26日~)

来週のFX相場予想

今週のドル円相場は、先週指摘した通り米国雇用者数は年次改定で-81.8万人の大幅な下方修正があり、植田日銀総裁は利上げに含みを持たせたタカ派寄りの発言、パウエルFRB議長は9月FOMCで利下げを示唆したハト派寄りの発言をしたことでドル円は大きく下げることとなりました。
23日(金)には144.04円まで下落し、終値も144.32円と反発も弱く、ほぼ安値引けとなりました。

 

それでは来週の週間予想ですが、

予想レンジ(ドル円):141.0 ー 145.0円

来週のドル円は週間で「大きく下落」と予想します。
根拠としては3つ。

 

1つ目は、米国PCEデフレーターは市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因 下降

30日(金)に7月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、予測値はコアPCEの前月比と前年同月比で市場予想を下回っています。

また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、総合PCEとコアPCEの前月比が市場予想通りの+0.2%となった場合、前年同月比は+2.6%と+2.7%となり市場予想と一致します。
ただ、Inflation Nowcasting の予測値通り、コアPCE前月比が+0.1%となり前年同月比も+2.6%となって市場予想を下振れる可能性もありそうです。

筆者の予想としましては、既に発表のあった7月分の米国CPI(消費者物価指数)の結果が若干弱かったことと、PPI(生産者物価指数)が市場予想を下振れていたのを鑑みますと、やはりPCEでも下振れるような気がします。
CPIでは比重の大きい「住居費」がインフレ率を押し上げていましたが、PCEにおける「住居費」はCPIほど比重は大きくありませんので、やはり弱めの結果となるのではないでしょうかね。

よって、指標発表時ドル円は下落すると予想します。

一方で、PCEデフレーターが市場予想通りの結果となった場合には、個人所得や個人支出も同時刻に発表されるため、これらの結果によって動意付くことも考えられ要注意となります。

  総合PCE (%) コアPCE (%)
前月比 前年同月比 前月比 前年同月比
市場予想 0.2 2.6 0.2 2.7
Inflation Nowcasting 0.17 2.56 0.13 下降 2.64 下降
筆者予想 0.1 2.49 0.1 2.61
0.2 2.59 0.2 2.71

 

2つ目は、米国経済指標はマチマチと予想。

来週の米国経済指標は、8月分では消費者信頼感指数、ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、7月分では耐久財受注、中古住宅販売仮契約数、 6月分ではS&P/ケース・シラー住宅価格指数、第2四半期GDP改定値、週次の新規失業保険申請件数などがあります。
今週は大きなイベントの影に隠れていましたが、サービス業PMIや中古・新築住宅販売、新規失業保険申請件数など米国経済指標は割と良かったように思います。
来週も市場予想を上振れるケースがありそうですが、やはりPCEデフレーターを金曜日に控えて、ドル円の値動きは限定的になるのではないかなという気がします。
ただ、雇用に対しては市場は敏感になっていると思われますので、新規失業保険申請件数は要注意となりそうです。

3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因 下降

ドル円日足チャートを見ますと、MACDなどでゴールデンクロスを形成して上昇してきたものの、149.4円付近にあるフィボナッチ38.2%ラインや149円台後半にあるボリンジャーバンドのミッドバンドがレジスタンス(上値抵抗線)となって反落しています。
来週は、MACDなどのデッドクロスに向けて下落し、ボリンジャーバンドの-2σや直近安値141.67円を試しに行くと予想します。

他方、週足では先週指摘した通り一目均衡表の雲の攻防となりましたが、やはり再び雲の中に突入してきています。
ボリンジャーバンドの-2σをややオーバーシュートしながら下落していますが、反発力も弱い感じで-2σがサポートとして働くか注目されるところです。
RSIもまだ売られ過ぎの水準には達しておらず下値余地はあり、やはり雲の下限、そして最終的には雲抜けを果たすと予想します。

 

したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。

 

今月初旬に発表された米国雇用統計の悪化から、株やドル円などは暴落を招き悲観相場となっていましたが、ここにきて米株は再び史上最高値に迫るほど米株市場は楽観相場となっています。
米国債利回りは下落トレンドとなっているものの、米株の強さから完全なるリスクオフ相場とはなっておらず、ドル円や日本株の更なる暴落は回避され、ドル円に関しては何とか踏み留まっている状況です。
そして来週はAI筆頭銘柄のエヌビディアの決算があります。
FXトレーダーとしても非常に注目するところですが、決算の内容、そしてその後の株価の動向によってドル円も動意付きそうなので、来週は経済指標の発表以上に要注視となりそうですね。

 


ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

 

【ドル円日足チャート未来予想図】
米国PCE下振れでドル円は大きく下落!来週のFX外国為替相場予想(2024年8月26日~)

 

Posted by ペッパー