ドル円は乱高下の末に雇用統計の悪化で急落へ!来週のFX外国為替相場予想(2024年4月29日~)
今週のドル円相場は26日(金)の日銀金融政策決定会合をキッカケに一気に騰勢を強め、政府・日銀による為替介入もなかったため、158.43円まで急上昇し、終値も158.27円とほぼ高値で引けました。
2月11日の「来週のFX相場予想」以降の記事で、5月中旬くらいまで週足のボリンジャーバンド+2σに向かって上昇すると予想していましたが、2~3週間早くこれに到達したことになりましたね。
一方、米国に目を向けますと先週予想した通り、PCEデブレーター(個人消費支出価格指数)は市場予想を上振れ、他の3月分の経済指標も全体的に強かったです。
第1四半期GDPは前日にGDPNowが下方修正されたので下振れるかもと思って見ていましたが、やはり市場予想を大きく下振れる結果となりました。
製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)や、ミシガン大学消費者信頼感指数など4月分の経済指標は予想通り悪化しており、先週指摘した通り、第2四半期のマイナス成長もあり得そうな感じですね。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):154.0 ー 159.0円
来週のドル円は週間で「大きく下落」と予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、FOMC後のパウエルFRB議長の会見はタカ派寄りと予想。(ドル高円安要因
)
5月1日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が公表されます。
今回も政策金利の据え置きが確定的となっていますが、今後の金融政策を巡って会合後のパウエルFRB議長の会見に注目が集まりそうです。
前回3月のFOMCでは年3回の利下げ予想をドットチャートでは示していましたが、ここ数か月のインフレ率の上振れによって、市場では9月FOMCでのみ利下げを行う年1回の利下げ予想へと従来の「早期かつ大幅な利下げ」から大きく軌道修正しています。
パウエルFRB議長も過去インフレ率が上昇してくればタカ派、インフレ率が低下してくればハト派と行き当たりばったりでの発言を繰り返してきた経緯があり、また市場の織り込みに寄って行く傾向もあるように感じます。
よって、今回もややタカ派寄りの会見となり、ドル円は上昇すると予想します。
2つ目は、米国雇用統計は悪化と予想。(ドル安円高要因
)
3日(金)に4月分の米国雇用統計の発表が予定されています。
市場予想は、非農業部門雇用者数では2月分の+30.3万人から+24.3万人へと鈍化、失業率の3.8%と平均時給(前月比)の+0.3%は前月と変わらずの予想となっています。
ただ、先週も指摘しましたが、やはり4月分の米国経済指標は雇用統計も例外ではなく全体的に悪化傾向と予想します。
当ブログでも何度か移民に関して取り上げましたが、厳しい移民政策をとるトランプ前大統領の再選に備えて、移民に寛容なバイデン現政権のうちに米国へ入国してしまえとばかりに移民が増えてきているようです。
そのため逼迫していた雇用情勢は緩んできており、平均時給の低下と失業率の増加を促すとみられます。
また、JOLTS求人数を見ても減少の一途を辿っており、雇用者数の伸びもそれに比例して鈍化し、近々+20万人割れの水準へ落ち込むと思われます。
雇用関連は遅行指標のため、週間で発表される新規失業保険申請件数はまだ21万人程度と人員削減までは至っていないようですが、テスラでは約14,000人を解雇するなど雇用環境は徐々に悪化していっていると考えられます。
よって、今回の雇用統計は市場予想を下振れ、ドル円は下落すると予想します。
その他、 ADP非農業部門雇用者数やJOLTS求人、雇用コスト指数などの雇用関連指標も要注視となりそうです。
3つ目は、米国経済指標は全体的に悪化傾向と予想。(ドル安円高要因
)
来週は月初恒例の重要指標週間となっており、上記の米国経済指標以外にも、ISM製造業・非製造業景気指数、 消費者信頼感指数などの発表が予定されています。
今週既に発表のあった製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)やミシガン大学消費者信頼感指数では市場予想を下振れており、これら指標も下振れる可能性が高いと思われます。
よって、米国経済指標は全体的に市場予想を下振れ、ドル円は下落しやすいと予想します。
4つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、ボリンジャーバンドの+2σを上抜けし大きく上昇しています。
RSIでは87.6となっており、買われ過ぎレベルの70.0を大幅に上回っている状態です。
よって、下りのターンへいつ入ってもおかしくないと思われます。
他方、週足も冒頭で述べた通りボリンジャーバンドの+2σに到達し、やや上抜けしている状態です。
週足のRSIも74.0と買われ過ぎレベルの70.0を超えてきています。
5月中旬ごろまでは買いが強いと指摘していましたが、やはり週足もいつ下りのターンへ入ってもおかしくない状態だと思われます。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
ここまで静観している日本政府ですが、欧米勢が参戦する前の月曜朝イチから為替介入があるんじゃないかなという気がします。
今回はそれを加味して、ドル円日足チャート未来予想図を作成しています。
さて、来週はFOMC後のパウエル議長の会見が今後の米国経済を決定付けると言ってもいいくらい非常に重要な会見となりそうです。
以前に「利上げがリセッション(景気後退)へのトリガー」になるかもと筆者は言ってましたが、利上げはせずとも米国債の利回りは景気抑制レベルまで上昇してきています。
そしてパウエル議長のタカ派寄りの発言によって、さらに利回りが上昇することになれば、まさにリセッションへのトリガーとなってしまう気がします。
ドル円も一時的には上昇しますが、すぐに天井を形成し、日を経ずして下落トレンドへと移っていくことでしょう。
逆にハト派寄りとなって利回りが低下してしまったら、もう少しインフレ退治には時を要することになるでしょうね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】