一時的要因で上昇していた米国CPIは下振れ!次回3月分は更に大きく低下!?(2025年2月米国CPI結果詳細)
12日(水)に2月分の米国CPI(消費者物価指数)の発表がありました。
結果は、総合CPIの前月比では+0.2%(市場予想:+0.3%)、前年同月比では+2.8%(市場予想:+2.9%)、コアCPIの前月比では+0.2%(市場予想:+0.3%)、前年同月比では+3.1%(市場予想:+3.2%)となり、4項目全てで市場予想を下振れました。
【 米国総合CPI・コアCPI(前月比と前年同月比)】
それでは毎月恒例ですが、その米国CPIの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
最初にグラフ一番右の列の前年同月比を見てみますと、もう2桁に乗るような数値はなく、この中では「輸送サービス」が+6.0%と比較的大きめのプラスとなっています。
【 米国CPI(項目別詳細)】
輸送サービス
ということで、まずは「輸送サービス」の項目です。
前月比では-0.8%(前月:+1.8%)とマイナス圏へ大きく低下しています。
前年同月比でも+6.0%(前月:+8.0%)と大きく低下しています。
比重の大きい「自動車保険」の前月比が+0.3%(前月:+2.0%)と低下したことに加えて、駐車料金・通行料などの「自動車料金」の前月比が±0.0%(前月:+2.6%)、「車とトラックのレンタル」の前月比が-1.3%(前月:+1.7%)と前月大きく上昇した項目が反動減となっています。
【 米国CPI(輸送サービス)[前年同月比と前月比] 】![【 米国CPI(輸送サービス)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/03/column472.webp)
今度は上の表の右から2列目の前月比に目を向けてみます。
「エネルギーサービス」が+1.4%、「中古車・トラック」が+0.9%と大きめのプラス、「エネルギー商品」が-0.9%と大きめのマイナスとなっています。
エネルギー
2番目は「エネルギー」の項目です。
前月比では+0.2%(前月:+1.1%)と低下しています。
前年同月比では-0.2%(前月:+1.0%)とマイナス圏へ低下しています。
ガソリンや燃料油が含まれる「エネルギー商品」の前月比が-0.9%(前月:+1.9%)とマイナス圏へ大きく低下したものの、電気や公共ガスが含まれる「エネルギーサービス」の前月比が+1.4%(前月:+0.3%)と逆に上昇したことにより相殺されました。
WTI原油価格は1月15日に1バレル80.7ドルの高値を付けて以降下落基調となっていますが、天然ガスは逆に上昇基調となっており、エネルギー価格を下支えしています。
【 米国CPI(エネルギー)[前年同月比と前月比] 】![【 米国CPI(エネルギー)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/03/column473.webp)
中古車・トラック
3番目は「中古車・トラック」の項目です。
前月比では+0.9%(前月:+2.2%)と低下しています。
前年同月比でも+0.8%(前月:+1.0%)とやや低下しています。
ちなみに「新車」の前月比は-0.1%(前月:0.0%)とマイナス圏へ低下しています。
【米国CPI(中古車・トラック)[前年同月比と前月比] 】![【米国CPI(中古車・トラック)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/03/column474.webp)
シェルター(住居費)
そして最後が構成比の大きい「シェルター(住居費)」の項目です。
前月比では+0.3%(前月:+0.4%)とやや低下しています。
前年同月比でも+4.2%(前月:+4.4%)とやや低下しています。
「帰属家賃(持ち家を賃貸物件とみなして換算された想定家賃)」の前月比が+0.3%(前月:+0.3%)、「住宅の家賃」の前月比も+0.3%(前月:+0.3%)でしたが、「ホテルやモーテルなどの宿泊施設」の前月比が+0.2%(前月:+1.7%)と低下しました。
【 米国CPI(住居費)[前年同月比と前月比] 】![【 米国CPI(住居費)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/03/column475.webp)
あとがき
以上、今月は気になる4項目を見てみました。
前月のCPIは市場予想を上振れましたが、やはり前回指摘した通り新年の料金改定で値上げされたことによる一時的なものだったように思います。
さて、次回3月分の総合CPIは大きく低下する見込みとなっています。
Inflation Nowcasting を見てみますと、総合CPI前月比の予測値は-0.00%となっており、前年同月比も+2.46%と一気に0.3~0.4%pt低下しそうです。(コアの予測値は+0.26%と+2.99%でまだ少し高めです)
ここ数か月インフレ率を押し上げてきたエネルギー価格の低下や卵を中心とする食品価格の落ち着きなどによってインフレ率を押し下げると見られます。
また、比較的構成比の大きい新車価格も既にデフレ気味に推移しており、トランプ関税によって一時的に価格は上昇しそうですが、その後は引き続きデフレ基調で推移するのではないでしょうか。
この後はFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が公表されます。
パウエル議長は会見でどういう見解を示すのか要注目となりそうです。
ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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