米国の雇用悪化は一時的か?継続か?(4月米国雇用統計結果詳細)
3日(金)に4月分の米国雇用統計の発表がありました。
結果は、非農業部門雇用者数が+17.5万人(市場予想+23.8万人)、失業率が3.9%(市場予想3.8%)、平均時給前月比が+0.2%(市場予想+0.3%)、前年同月比が+3.9%(市場予想+4.0%)と、まさに全滅といった感じで、「来週のFX相場予想」で先週指摘した通り4月分の米国雇用統計は悪化していました。
ただ、事前にドル円は日本政府・日銀による為替介入により先週の高値160.20円から約7円も下げていたことやその1時間半後に発表のあったISM非製造業景気指数の物価指数の上振れにより、151.85円の安値から1円ほど反発してクローズしました。
それではその雇用統計の中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
労働年齢人口
まずは、15歳以上の「労働年齢人口」です。
2024年4月分のグラフのデータが更新されていませんが、267,884千人(3月)→268,066千人(4月)となっており、1月に大きく減少した後は上昇トレンドとなっています。
【米国労働年齢人口】
労働力人口
次は、15歳以上のうち就業者と完全失業者を合わせた「労働力人口」です。
167,895千人(3月)→167,982千人(4月)と、微増のほぼ横ばいです。
【米国労働力人口】
労働参加率
3番目は、上記「労働力人口」の割合である「労働参加率」です。
経済指標の発表時は小数第一位までしか公表されませんので、小数第二位まで計算して求めてみます。
指標の結果は前月と変わらずの62.7%と横ばいの結果でしたが、実際には62.67%(3月)→62.66%(4月)と極僅かですが減少しています。
【米国労働参加率】
非農業部門雇用者数
4番目は、「非農業部門雇用者数」です。
+315千人(3月)→+175千人(4月)と、10月の+165千人を底に緩やかに増加傾向を辿っていましたが、4月は大きく減らしています。
【米国非農業部門雇用者数】
失業率
5番目は「失業率」です。
こちらも経済指標の発表時は小数第一位までしか公表されませんので、小数第二位まで計算して求めてみます。
その前に「失業者数」の絶対数を見てみましょう。
6,429千人(3月)→6,492千人(4月)と、2022年12月の5,698千人を底に緩やかな上昇トレンドが続いています。
【米国失業者数】
失業率も同様に、3.83%(3月)→3.86%(4月)と、2023年1月の3.4%を底に緩やかな上昇トレンドが続いています。
【米国失業率】
平均時給
6番目は「平均時給」です。
前月比が+0.35%(3月)→0.20%(4月)、前年同月比が+4.11%(3月)→3.92%(4月)と、ともに下がっています。
【 米国平均時給(前月比と前年同月比)】
レジャー・ホスピタリティ部門で、前月比が+0.55%(3月)→0.14%(4月)、前年同月比が+4.34%(3月)→4.03%(4月)と、ともに大きく落ち込みました。
雇用者数も+53千人(3月)→+5千人(4月)へ急減しています。
【 米国平均時給[レジャー・ホスピタリティ](前月比と前年同月比)】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/05/column218.webp)
というわけで、6つの項目を見てみましたが、4月は米国債の利回りが景気抑制レベルまで急上昇しましたので、労働力の供給が増える中、需要は減少しているため、全体的に悪化した感じです。
4.66%あった10年物米国債の利回りは、1日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)後のパウエルFRB議長の会見以降低下傾向となっており、米国雇用統計の発表直後には4.44%まで下落しました。
現在は4.50%前後とやや反発するも金融は少し緩んできています。
雇用の悪化が一時的なものなのか、それとも今後も続くのか、政策金利に変更がない中、今後の利回りの動向次第といった感じになりそうですが、雇用環境は徐々に逼迫から余剰へと移ってきていますので、雇用の悪化は当面続くとみており、ある日突然失業者が急増という事態に陥る可能性もあり、警戒が必要でしょうね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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