イラン情勢で足もと3月は前月比+0.5%、スタグフレーションか!?(2026年2月米国CPI結果詳細)

コラム,CPI・PPI・PCE

11日(水)に2月分の米国CPI(消費者物価指数)の発表がありました。
結果は、総合CPIの前月比が+0.3%(市場予想:+0.3%)、前年同月比が+2.4%(市場予想:+2.4%)、コアCPIの前月比が+0.2%(市場予想:+0.2%)、前年同月比が+2.5%(市場予想:+2.5%)となり、4項目全て市場予想と一致しました。

【 米国総合CPI・コアCPI(前月比と前年同月比)】

 

それでは毎月恒例ですが、その米国CPIの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
最初に下表の一番右の列の前年同月比を見てみますと、「ガソリン」の-5.6%が最小で、「公共ガスサービス」の+10.9%が最大となっています。

【 米国CPI(項目別詳細)】

 

 

エネルギー

ということで、まずは「エネルギー」の項目です。
前月比は+0.63%(前月:-1.47%)とプラス圏へ上昇しています。
前年同月比も+0.48%(前月:-0.14%)とプラス圏へ上昇しています。

ガソリンや燃料油などが含まれる「エネルギー商品」の前月比が+1.10%(前月:-3.26%)とプラス圏へ大きく上昇しました。
電気や公共ガスが含まれる「エネルギーサービス」の前月比では+0.17%(前月:+0.19%)と僅かに低下しています。

【 米国CPI(エネルギー)[前年同月比と前月比] 】

 

今度は上表の右から2列目の前月比に目を向けてみます。
変動の激しい「エネルギー」を除きますと、「中古車とトラック」の-0.4%が最小で、「衣服」の+1.3%が最大となっています。  

 

 

中古車とトラック

というわけで、2番目は「中古車とトラック」の項目です。
前月比では-0.38%(前月:-1.84%)とマイナス幅を縮めています。
前年同月比では-3.20%(前月:-1.96%)とマイナス幅を拡げています。

ちなみに「新車」の前月比は+0.04%(前月:+0.15%)と低下しています。

【米国CPI(中古車とトラック)[前年同月比と前月比] 】

 

 

衣服

3番目は「衣服」の項目です。
前月比では+2.53%(前月:+1.73%)と上昇しています。
前年同月比でも+1.28%(前月:+0.31%)と上昇しています。

【 米国CPI(衣服)[前年同月比と前月比] 】

 

 

シェルター(住居費)

最後が構成比の大きい「シェルター(住居費)」の項目です。
前月比では+0.23%(前月:+0.22%)と極僅かに上昇しています。
前年同月比では+2.96%(前月:+3.02%)と低下しています。

「住宅の家賃」の前月比が+0.13%(前月:+0.25%)、「帰属家賃(持ち家を賃貸物件とみなして換算された想定家賃)」の前月比が+0.22%(前月:+0.22%)、「ホテルやモーテルなどの自宅以外の宿泊」の前月比が+0.96%(前月:-0.10%)となっています。

【 米国CPI(住居費)[前年同月比と前月比] 】
 

 

 

あとがき

以上、今月は気になる4項目を見てみました。
今回2月分では、輸入割合の大きい「衣服」が春物新作の衣替えによる関税の影響を受けたとみられ、前月比+1.3%と高かったですね。
「医療サービス」も+0.6%とやや高めでした。
雇用統計詳細の記事でも述べましたが、医療関係者のストがたびたび起きるなど、慢性的な人手不足による人件費の高騰が影響していると思われます。
ただ、これら押し上げ要因があってもコアCPIの前月比は+0.2%ですので、その他の項目ではほぼインフレはない状態と言えそうです。

さて次回3月分は、Inflation Nowcasting の予測値を見てみますと、今のところ前月比で総合CPIが+0.47%、コアCPIが+0.20%と、イラン情勢の影響を受けて総合CPIを押し上げそうです。  
比重の大きい住居費も以前から述べているように、春頃に底打ちして年末頃までは緩やかな上昇基調になると予想していますので、インフレ率はしばらく下がりにくい状況が続くかもしれません。
米国債の利回りも上昇しており景気を抑制していますので、ややスタグフレーション気味になるかもしれませんね。
ウォーシュ新FRB議長の手腕に期待しましょう。

 

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー