様々な一時的要因が重なり物価を押し上げ!年明けからは急減速か!?(2025年8月米国CPI結果詳細)
11日(木)に8月分の米国CPI(消費者物価指数)の発表がありました。
結果は、総合CPIの前月比が+0.4%(市場予想:+0.3%)、前年同月比が+2.9%(市場予想:+2.9%)、コアCPIの前月比が+0.3%(市場予想:+0.3%)、前年同月比が+3.1%(市場予想:+3.1%)となり、総合CPIの前月比が市場予想を上振れました。
【 米国総合CPI・コアCPI(前月比と前年同月比)】
それでは毎月恒例ですが、その米国CPIの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
最初に下表の一番右の列の前年同月比を見てみますと、「ガソリン」が-6.6%と大きめのマイナスになっている一方で、「公共ガスサービス」が+13.8%と大きめのプラスになっています。
【 米国CPI(項目別詳細)】
エネルギー
ということで、まずは「エネルギー」の項目です。
前月比では+0.69%(前月:-1.07%)とプラス圏へ大きく上昇しています。
前年同月比でも+0.22%(前月:-1.55%)とプラス圏へ大きく上昇しています。
ガソリンや燃料油などが含まれる「エネルギー商品」の前月比も+1.68%(前月:-1.88%)とプラス圏へ大きく上昇し、前年同月比でも-6.22%(前月:-8.96%)とマイナス幅を縮めています。
電気や公共ガスが含まれる「エネルギーサービス」の前月比では-0.24%(前月:-0.29%)と僅かにマイナス幅を縮め、前年同月比では+7.72%(前月:+7.23%)と上昇しています。
【 米国CPI(エネルギー)[前年同月比と前月比] 】![【 米国CPI(エネルギー)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/09/column595.webp)
今度は上表の右から2列目の前月比に目を向けてみます。
変動の激しい「エネルギー」を除きますと、「医療用品」の-0.3%が最小で、「中古車とトラック」と「交通(輸送)サービス」の+1.0%が最大となっています。
医療用品
というわけで、2番目は「医療用品」の項目です。
前月比では-0.26%(前月:+0.05%)とマイナス圏へ低下しています。
前年同月比では+0.04%(前月:+0.08%)とプラス幅を僅かに縮めています。
【 米国CPI(医療用品)[前年同月比と前月比] 】![【 米国CPI(医療用品)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/09/column596.webp)
中古車・トラック
3番目は「中古車・トラック」の項目です。
前月比では+1.04%(前月:+0.48%)と上昇しています。
前年同月比でも+6.04%(前月:+4.79%)と大きく上昇しています。
ちなみに「新車」の前月比も+0.28%(前月:0.02%)と上昇しています。
【米国CPI(中古車・トラック)[前年同月比と前月比] 】![【米国CPI(中古車・トラック)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/09/column597.webp)
輸送サービス
4番目は「輸送サービス」の項目です。
前月比では+1.01%(前月:+0.78%)と上昇しています。
前年同月比では+3.50%(前月:+3.53%)と僅かに低下しています。
【 米国CPI(輸送サービス)[前年同月比と前月比] 】
![【 米国CPI(輸送サービス)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/09/column598.webp)
シェルター(住居費)
最後が構成比の大きい「シェルター(住居費)」の項目です。
前月比では+0.44%(前月:+0.23%)と上昇しています。
前年同月比では+3.63%(前月:+3.67%)と僅かに低下しています。
「住宅の家賃」の前月比が+0.30%(前月:+0.26%)と僅かに上昇し、「帰属家賃(持ち家を賃貸物件とみなして換算された想定家賃)」の前月比も+0.38%(前月:+0.28%)と上昇し、「ホテルやモーテルなどの自宅以外の宿泊」の前月比も+2.29%(前月:-1.02%)とプラス圏へ大きく上昇しました。
【 米国CPI(住居費)[前年同月比と前月比] 】![【 米国CPI(住居費)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/09/column599.webp)
あとがき
以上、今月は気になる5項目を見てみました。
全体的に物価が上昇した月だったんではないでしょうか。
まず「自動車」ですが、これは関税というよりもEV(電気自動車)購入に対する税額控除が9月末に失効するにあたって駆け込み需要があり、車両価格を押し上げたように思われます。
次回9月分もまだ失効前ですので特需の影響は残る可能性があります。
「衣服」は秋冬物の輸入により関税分の価格転嫁が行われたのではと推測できます。
夏の旅行需要も堅調だったことから、「ホテル宿泊費」や「航空運賃」、「ガソリン価格」などが上昇しました。
そして、比重の大きい「住居費」ですが、1年前の8月から住宅価格は緩やかですが上昇基調となっており、タイムラグを伴ってこの夏場から年末くらいまでは堅調に推移する可能性が高そうです。
というわけで、今回は駆け込み特需や季節要因、タイムラグなど様々な物価押し上げ要因が重なって強い結果になったように思われます。
関税の影響はピークを過ぎた感がありますが、やはり比重の大きい住居費が年末くらいまではインフレ率押し上げに寄与しそうですので、当面はコアCPIの前月比が+0.2~0.3%前後で底堅く推移し、恐らく年明けから鈍化もしくはデフレ気味に急転換していくのではないでしょうかね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)