驚きの雇用大幅減!ストライキの影響も全体的に弱く今後もイラン情勢で更に悪化!?(2月米国雇用統計結果詳細)
6日(金)に2月分の米国雇用統計の発表がありました。
結果は、非農業部門雇用者数が-9.2万人(市場予想+5.8万人)、失業率が4.4%(市場予想4.3%)、平均時給前月比が+0.4%(市場予想+0.3%)、前年同月比が+3.8%(市場予想+3.7%)と、非農業部門雇用者数と失業率が市場予想よりも悪化、平均時給の前月比と前年同月比が上振れる結果となりました。
それではその雇用統計の中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
労働年齢人口
まずは、15歳以上の「労働年齢人口」です。 10~1月分のグラフのデータが更新されていませんが、2月は274,766千人(前月:274,676千人)となっており、+90千人(前月:-140千人)増加しています。
【 米国労働年齢人口の増減数(人)】
労働力人口
次は、15歳以上のうち就業者と完全失業者を合わせた「労働力人口」です。
2月は170,483千人(前月:170,465千人)となっており、+18千人(前月:-30千人)増加しています。
【 米国労働力人口(千人)】

労働参加率
3番目は、上記「労働力人口」の割合である「労働参加率」です。
経済指標発表時は小数第一位までしか公表されませんので、小数第二位まで計算して求めてみます。
2月は62.05%(前月:62.06%)と極僅かに低下しています。
【 米国労働参加率(%)】

非農業部門雇用者数
4番目は、「非農業部門雇用者数」です。
2月は-92千人(前月:+126千人)と減少しました。
12月分は改定値から-65千人、1月分は速報値から-4千人、合計で-69千人と下方修正されています。
前年同月比では+0.10%(前月:+0.18%)と低下しています。
政府部門を除いた民間雇用者数も-86千人(前月:+146千人)と減少しました。
前年同月比でも+0.29%(前月:+0.38%)と前月から低下しています。
【 米国非農業部門雇用者数と民間雇用者数(前年同月比)】

部門別に見てみますと、「医療と社会扶助」が-18.6千人(前月:+116.4千人)とこれまで雇用増に大きく貢献してきた部門がマイナスに転じました。
「金融」が+10千人(前月:-30千人)、「その他のサービス」が+8千人(前月:+8千人)、「卸売業」が+6.0千人(前月:+2.5千人)など大きめのプラスになっています。
一方で、上述の「医療と社会扶助」を含んだ「私立教育・医療サービス」が-34千人(前月:+129千人)、「レジャーとホスピタリティ」が-27千人(前月:-12千人)、「製造業」が-12千人(前月:+5千人)、「輸送および倉庫」が-11.3千人(前月:-12.4千人)など大きめのマイナスになっています。
【 米国非農業部門雇用者数詳細(千人)】

失業率
5番目は「失業率」です。
こちらも経済指標発表時は小数第一位までしか公表されませんので、小数第二位まで計算して求めてみます。
その前に「失業者数」の絶対数を見てみましょう。
2月は7,571千人(前月:7,368千人)で+203千人(前月:-135千人)となっており、増加しています。
【 米国失業者数(千人)】
失業率も1月は4.44%(前月:4.32%)と上昇しています。
【 米国失業率(%)】
平均時給
最後は「平均時給」です。
2月は前月比が+0.40%(前月:+0.41%)と極僅かに低下しています。
前年同月比は+3.84%(前月:+3.71%)と上昇しています。
【 米国平均時給 [前月比と前年同月比](%)】
あとがき
というわけで、雇用に関連する6つの項目を見てみました。
非農業部門雇用者数が驚きの大幅マイナスとなりましたね。
暴風雪の影響や「医療と社会扶助」部門でのストライキによる3.1万人減が下押し要因となりましたが、それでも全体的に雇用減が目立っており、弱い結果となりました。
イラン情勢による実態経済への悪影響を鑑みますと、次回3月以降も雇用環境は厳しさを増すのではないでしょうかね。
さて、18日にはFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が発表されるわけですが、原油価格の高騰や関税による物価高はコストプッシュ型ですので、インフレ率のヘッドラインだけを見てFRBが政策金利を高い水準で維持するとなると、米国経済はより一層悪化していくのではないでしょうか。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)