失業率悪化!景気後退を示すサームルール再点灯!?(11月米国雇用統計結果詳細)
16日(火)に11月分の米国雇用統計の発表がありました。
結果は、非農業部門雇用者数が+6.4万人(市場予想+5.0万人)、失業率が4.6%(市場予想4.5%)、平均時給前月比が+0.1%(市場予想+0.3%)、前年同月比が+3.5%(市場予想+3.6%)と、非農業部門雇用者数と失業率が市場予想を上振れ、平均時給前月比と前年同月比が下振れるというマチマチな結果となりました。
それではその雇用統計の中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
労働年齢人口
まずは、15歳以上の「労働年齢人口」です。
11月分のグラフのデータが更新されていませんが、11月は274,633千人(前々月:274,226千人)となっており、前々月からは+407千人(前月:-)増加しています。
【 米国労働年齢人口の増減数(人)】
労働力人口
次は、15歳以上のうち就業者と完全失業者を合わせた「労働力人口」です。
11月は171,571千人(前々月:171,248千人)と前々月から+323千人(前月:-)増加しています。
【 米国労働力人口(千人)】
労働参加率
3番目は、上記「労働力人口」の割合である「労働参加率」です。
経済指標発表時は小数第一位までしか公表されませんので、小数第二位まで計算して求めてみます。
11月は62.47%(前々月:62.45%)と極僅かに上昇しています。
【 米国労働参加率(%)】
非農業部門雇用者数
4番目は、「非農業部門雇用者数」です。
11月は+64千人(前月:-105千人)と増加へ転じました。
9月分は速報値から-11千人、8月分は改定値から-22千人、合計で-33千人下方修正されています。
政府部門を除いた民間雇用者数は+69千人(前月:+52千人)と前月から増加幅が大きくなりました。
【 米国非農業部門雇用者数と民間雇用者数の増減数(千人)】
部門別に見てみますと、「医療と社会扶助」が+64.0千人(前月:+64.6千人)と引き続き雇用増に大きく貢献しています。
次いで「建設(工事)」が+28千人(前月:-1千人)、「専門サービスおよびビジネスサービス」が+12千人(前月:-7千人)、「小売業」が+6.2千人(前月:-2.4千人)など大きめのプラスになっています。
一方で、「輸送および倉庫」が-17.7千人(前月:-0.5千人)、「レジャーとホスピタリティ」が-12千人(前月:+16千人)など大きめのマイナスになっています。
【 米国非農業部門雇用者数詳細(千人)】

失業率
5番目は「失業率」です。
こちらも経済指標発表時は小数第一位までしか公表されませんので、小数第二位まで計算して求めてみます。
その前に「失業者数」の絶対数を見てみましょう。
11月は7,831千人(前月:7,603千人)と前々月から+228千人(前月:-)増加しました。
【 米国失業者数(千人)】

失業率も11月は4.56%(前月:-)と上昇しています。
【 米国失業率(%)】
平均時給
最後は「平均時給」です。
11月は前月比が+0.14%(前月:+0.44%)とやや大きく低下しました。
前年同月比も+3.51%(前月:+3.75%)と低下しました。
【 米国平均時給 [前月比と前年同月比](%)】
】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/12/column627.webp)
あとがき
というわけで、雇用に関連する6つの項目を見てみました。
まず気になるのは失業率ですかね。
恐らく発表のなかった10月分が4.5%でしょうから、これで5か月連続の悪化となります。
そして今年1月が4.0%でしたので、次回12月分で3か月移動平均が4.5%を上回ることになりそうですから、リセッション(景気後退)が始まったことを示すサームルールが再び点灯することになるのではないでしょうかね。
また、不本意なパートタイム労働者などを含めた広義の失業率「U6失業率」も8.6%(9月は8.0%)へと急上昇しています。
実際、11月はフルタイム雇用が減ってパートタイムが増えています。
それから平均時給もやや大きめに低下しました。
CPIの前年同月比が3%ほどですから、賃金の伸びと変わらなくなってきてますので、家計も少し厳しくなってきているのではないでしょうかね。
一方で、非農業部門雇用者数の伸びは市場予想をやや上振れましたが、毎度のごとく改定値・確定値と2か月に渡って下方修正されますので、実際には下振れている可能性もありそうです。
雇用が強いセクターは景気にあまり左右されない「医療と社会扶助」と、データセンター需要などで求人数が伸びていた「建設」、年末商戦に向けての「小売業」といった感じでしたが、小売もネット通販が主流のためか思ったほど伸びてませんでした。
やはり、AIブームでも雇用は伸びないということでしょうかね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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