米国雇用者数は年次改定で大幅下方修正されドル円は大きく下落!来週のFX外国為替相場予想(2024年8月19日~)

来週のFX相場予想

今週のドル円相場は、売られ過ぎの調整買いが続く中、注目の米国CPI(消費者物価指数)の結果が発表されました。
総合指数の前年同月比こそ0.1%ポイント市場予想を下振れたものの、思ってたほどインフレは鈍化していなかったためか、ドル円は発表直後上下に振れたものの動意付くことはありませんでした。
しかしながら、翌日発表された小売売上高や新規失業保険申請件数などの米国経済指標が軒並み良好な結果となったため、148円台で上値が重かったドル円は一気に149.39円まで急騰することとなりました。
ただ週末を迎えて、米国住宅着工件数の悪化もあり、テクニカル的にレジスタンスが集中していることや150円の大台を前にドル円は反落し、最終的には週足で上髭陽線となる147.53円でクローズしました。

 

それでは来週の週間予想ですが、

予想レンジ(ドル円):143.0 ー 148.5円

来週のドル円は週間で「大きく下落」と予想します。
根拠としては4つ。

 

1つ目は、米国雇用者数は年次改定で大幅下方修正されると予想。(ドル安円高要因 下降

21日(水)に今年3月までの1年分の米国非農業部門雇用者数の改定値が発表されます。
以前コラムで景気悪化局面での雇用統計は過大評価されやすいという話をしましたが、年次改定によって昨年は-30.6万人と大幅に下方修正されており、今年も同様に下方修正されるのではないかと思われます。
データとしては古いものですが、7月分の雇用統計の結果が思わしくなく雇用情勢に関して敏感になってきているだけに、指標発表時ドル円は下落すると予想します。

 

2つ目は、パウエルFRB議長はハト派寄り、植田日銀総裁はタカ派寄りと予想。(ドル安円高要因 下降

23日(金)にパウエルFRB議長はジャクソンホールで講演、植田日銀総裁は衆参院財務金融委員会の閉会中審査へ出席予定となっています。
7月31日のFOMC(米連邦公開市場委員会)後のパウエル議長の会見以降、CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)の物価指標、雇用統計など重要指標の発表があり、結果は利下げを正当化する内容であったため、FOMC同様に講演の内容も9月の利下げを示唆するものになっていると思われます。
市場では9月に通常の2回分0.5%ポイントの利下げを見込む予想もありますが、小売売上高も強かったことから、この時点でそれを匂わせる発言は出ないと考えられます。
かといって、これをタカ派と捉えてドル買いが進むこともないと思われ、パウエル議長の講演時ドル円は下落すると予想します。

他方、日本側でも植田日銀総裁の発言機会があり、7日に内田日銀副総裁の「市場が不安定な時は金利の引き上げはしない」との発言からドル円が上昇する場面がありましたが、現在市場はパニック的な売りも収まって安定してきており、金融正常化へ向けて従来の既定路線通り利上げを実施する意向を示すのではないかと思われます。
よって、植田総裁の閉会中審査への出席中、ドル円は下落すると予想します。

巷では、植田ショックだの日銀ショックだのと言われていますが、全くのお門違いなので、野党からそんな発言が出ないことを期待したいですね。

 

3つ目は、米国経済指標は全体的に悪化と予想。(ドル安円高要因 下降

来週の米国経済指標の発表は、8月分では製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)速報値、7月分では景気先行指数、中古住宅販売戸数、新築住宅販売戸数、FOMC議事録公表、週次の新規失業保険申請件数などがあります。
やはり、製造業や住宅関連指標を中心に軟調な結果になるのではないかと思われます。
問題は、ここ2週間改善が見られてる新規失業保険申請件数がどうなるかという感じですね。

よって、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。
ただ、週末のパウエル議長と植田総裁のイベント待ちの雰囲気もあり、ドル円の値動きは限定的になるのではないかという気がします。

 

4つ目は、テクニカル分析では下落と予想(ドル安円高要因 下降

ドル円日足チャートを見ますと、MACDなどでゴールデンクロスを形成し上昇してきましたが、149.4円付近にあるフィボナッチ38.2%ラインや149.6円付近にあるボリンジャーバンドのミッドバンド、大台の150.0円がレジスタンス(上値抵抗線)となり、反落しています。
来週もこれらレジスタンスとの攻防になると予想します。

他方、週足ではボリンジャーバンドの-2σや一目均衡表の雲上限、100週線がサポートとして働いている状態ですが、来週以降も雲の攻防、そして最終的には雲抜けを果たすのではないかと予想します。

 

したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。

 

今週は株価も買い戻しが入って楽観相場の様相を呈していますが、来週は米国雇用者数の年次改定があり、上述の通り大幅に下方修正されるのではないかという気がします。
再びリスクオフ相場に陥って、パウエル議長がハト派的であっても株価は下落するのか少し注目して見てみたいところです。
当然のことながら、パウエル議長と植田総裁の発言に要注視となりそうですが、来週はパウエル議長よりも植田総裁の方がドル円は動意付く感じがします。
欧米の投機筋は日本語を翻訳するのにワンテンポ遅れますので、日本のイベントは日本人の方が速く動けて有利なんですよね。(笑)

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

 

【ドル円日足チャート未来予想図】
米国雇用者数は年次改定で大幅下方修正されドル円は大きく下落!来週のFX外国為替相場予想(2024年8月19日~)

Posted by ペッパー