米国雇用統計悪化でドル円は大きく下落!来週のFX外国為替相場予想(2024年7月1日~)
今週のドル円相場は、日本政府・日銀が4月29日に為替介入を実施した160.2円のラインを前に上値の重い状況が続いていましたが、米国PCEデフレーター(消費支出価格指数)の発表までは介入はないとの思惑やボウマンFRB理事のタカ派発言を材料に上昇基調となり、160円台に突入後はストップ買いを誘発し大きく上昇しました。
また、27日(木)に行われた米大統領選討論会では、トランプ前大統領が優勢となったことでドル円も161.28円まで高値を伸ばしました。
一方で28日(金)に発表された注目の米国PCEデフレーターは市場予想通りの結果となったものの、インフレの鈍化が確認されたことや同時刻に発表された個人支出の悪化により160.25円まで下落する場面も見られましたが、米国債利回りが4.4%台に一時乗せるなど急上昇したためドル円も急反発し日足陽線となる160.83円でクローズしました。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):157.5 ー 161.5円
来週のドル円は週間で「大きく下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国雇用統計は悪化と予想。(ドル安円高要因
)
5日(金)に6月分の米国雇用統計が発表されます。
市場予想は、非農業部門雇用者数が+27.2万人(5月)→ +18.9万人(6月)、失業率が4.0%(5月)→ 4.0%(6月)、平均時給前月比が+0.4%(5月)→ +0.3%(6月)、平均時給前年同月比が+4.1%(5月)→ +3.9%(6月)と失業率は横ばいながら、その他は前月から鈍化する見通しとなっています。
まずインディードの求人数を見てみますと、5月下旬に増加し、その後ほぼ横ばい、6月下旬にやや減少といった感じで、全体的には緩やかな減少傾向となっています。
新規失業保険申請件数及び継続申請件数も増加傾向となっており、労働力の需要面に於いて弱さが感じられます。
やはり、今月は前回の反動もあって、市場予想通り全体的に鈍化していると思われます。
また、コラムでも書きましたが、家計調査では前回5月分の雇用者数は大幅に減少しており、強かった前回5月分の非農業部門雇用者数は下方修正されるのではないかなという気がします。
よって、指標発表時ドル円は大きく下落すると予想します。
その他、ISM製造業・非製造業雇用指数、ADP非農業部門雇用者数、JOLTS求人、新規失業保険申請件数などの雇用関連指標も全体的に弱めとなるのではないでしょうか。
2つ目は、米国経済指標は強弱混在と予想。
来週は月初恒例の重要指標週間となります。
上記雇用関連指標以外にも6月分ではISM製造業・非製造業景気指数、その15分前に発表される製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)確報値などがあります。
6月は筆者が景気抑制レベルと注目している30年固定住宅ローン金利7%の水準を割り込み、住宅需要がやや上向くなど少し景況感は改善した月でした。
6月分のPMI速報値も市場予想を上振れる結果となっており、急回復ぶりをみますと対中関税引き上げ前の駆け込み需要も少なからず影響があったんじゃないのかなという気もします。
ただ、5月分のISM製造業景気指数は市場予想を下振れるなど好調なPMIとの相関性も薄れていました。
よって、米国経済指標は強弱混在で、プラスマイナスゼロと予想しておきます。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、MACDなどでゴールデンクロスを形成後、ボリンジャーバンドの+2σをバンドウォークする形で大きく上昇しました。
一方でRSIは73と買われ過ぎの水準である70を超えてきており、そろそろ下りのターンへ向けて下落してくと予想します。
他方、週足では引き続きMACDなどのデッドクロスに向けて下落していき、ボリンジャーバンドのミッドバンド、そして-2σを目指す流れになると予想します。
ただ、ショート勢が頑張りすぎてボリンジャーバンドの+2σをオーバーシュートさせないため、なかなか下がらない状況が続いている感じです。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
来週は上記重要指標の他にも、パウエルFRB議長の講演や6月FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録の公表、英仏の選挙、日銀短観、そして日本当局の為替介入の有無など盛りだくさんとなっています。
6月FOMC後のパウエル議長の会見に於いてドル円はほとんど動意付くことはありませんでしたが、パウエル議長はドット・プロットでは恐らく今年2回の利下げを予想していると思われます。
講演の中ではインフレの鈍化を受けてハト派寄りの姿勢が垣間見れるのではないかなという気がします。
IMM通貨先物も173,900枚の円の売り越しと高水準の状態となっており、暴落警報といった感じですので注意が必要でしょう。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】