いよいよ住居費のインフレ率は上昇に転じるか!?(2月米国CPI結果詳細)

コラム,CPI・PPI・PCE

12日(火)に2月分の米国CPI(消費者物価指数)の発表がありました。
結果は、総合CPIの前月比では市場予想通りの+0.4%、前年同月比では市場予想の+3.1%を上振れる+3.2%、コアCPIの前月比でも市場予想の+0.3%を上振れる+0.4%、前年同月比でも市場予想の+3.7%を上振れる+3.8%となり、ドル円は大きく上昇しました。
ただ、その後は急速に値を戻し、そして反発するという荒い値動きとなりました。

【 米国総合CPI・コアCPI(前月比と前年同月比)】
米国総合CPI・コアCPI(前月比と前年同月比)

 

それでは毎月恒例ですが、その米国CPIの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。

【 米国CPI(項目別詳細)】
米国CPI(項目別詳細)

 

最初にグラフ一番右の列の前年同月比を見てみますと、もう2桁の数値がなくなりましたね。
絶対値が大きめのところでは、「輸送サービス」が+9.9%、「公共ガスサービス」が-8.8%辺りでしょうか。

ということで、次は右から2列目の前月比に目を向けてみます。

やはり、まず目につくのが「エネルギー」部門ですね。
「エネルギー」全体の項目では、-0.9%(前月)→+2.3%へとマイナス圏からプラス圏へ大きく上昇しています。
「ガソリン」と「燃料油」の「エネルギー商品」も-3.2%(前月)→+3.6%へと同様にマイナス圏からプラス圏へ大きく上昇しています。

一方で、「電気」と「公共ガスサービス」の「エネルギーサービス」では+1.4%(前月)→+0.8%へと小幅に鈍化しています。

原油価格は、12月に付けた67.7ドルの安値からの反発局面となっており、次回3月分の「エネルギー」の前年同月比ではいよいよプラス圏に浮上してくると思われます。

【 WTI原油価格(日足)】
WTI原油価格(日足)

 

【 米国CPI(エネルギー)[前年同月比] 】
米国CPI(エネルギー)[前年同月比]

 

【全米レギュラーガソリン価格】
全米レギュラーガソリン価格
 

次に気になるのが、前年同月比+9.9%(前月+9.5%)、前月比+1.4%(前月+1.0%)の「輸送サービス」の項目です。
前年同月比では+10%前後の高水準での推移が続いています。
構成比の大きい「自動車保険」が前年同月比+20.6%(前月+20.6%)、前月比+0.9%(前月+1.4%)とやや鈍化してきた一方、「航空運賃」が前年同月比-6.1%(前月-6.4%)、前月比+3.6%(前月+1.4%)とインフレ率を押し上げています。
原油価格の上昇によりジェット燃料が高騰し、その影響が反映されていると思われます。

【 米国CPI(輸送サービス)[前年同月比] 】
米国CPI(輸送サービス)[前年同月比]

 

3番目は、前年同月比+1.1%(前月+0.6%)、前月比-0.1%(前月+0.7%)の「医療サービス」の項目です。
今回2月の前月比が、いきなり大幅に下落しマイナス圏へ沈みました。
2022年8月に成立した「インフレ抑制法(IRA)」は医療費削減も目的にしていましたので、何かしら影響が出たのかもしれませんね!?
2022年10月も同じように急落しています。

【 米国CPI(医療サービス)[前月比] 】
米国CPI(医療サービス)[前月比]

 

そして最後が前年同月比+5.7%(前月+6.0%)、前月比+0.4%(前月+0.6%)の「シェルター(住居費)」の項目です。
今月は変動の激しい「モーテル・ホテル等の宿泊料」が前月比で+0.1%(前月+2.4%)へと大幅に下落したことがインフレ率鈍化に寄与しましたね。
さて、ここまで順調に住居費のインフレ率は鈍化してきましたが、次回3月はもしかすると前年同月比が上昇に転じるかもしれません。

【 米国CPI(住居費)[前年同月比] 】
米国CPI(住居費)[前年同月比]

 

というわけで、今月も気になる4項目を見てみました。
雇用統計のコラムでも書きましたが、1~2月は少し異常値が発生している感じがしますね。
ちょっと単月で判断してしまうと見誤る気がします。
そして、いよいよ次回3月分の住居費の前年同月比が上を向く可能性が出てきました。
ただ、以前から指摘している通り、恐らく5月で底打ちし6月から上昇する形になるかなあという気がします。

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー