住居費は前月比で上昇へ、CPIコアは9月で底を打ち来年5月までは緩やかな上昇か!?(9月米国CPI結果詳細)
先週12日(木)に9月分米国CPI(消費者物価指数)の発表がありました。
結果はコアCPIでは市場予想通りであったものの、総合CPIで市場予想を上振れて、前年同月比で3.7%、前月比で0.4%となりました。
それでは毎月恒例ですが、その米国CPIの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
【9月米国CPI(項目別詳細)】
まず、グラフ一番右の列の前年同月比を見てみますと、まず目につくのが-19.9%の公共ガスサービスですね。
こちらは天然ガス価格から半年ほどのタイムラグが生じて反映されるような感じですので、恐らく今回の9月辺りで底を打って上昇してくると思われます。
ただ、CPIに占める構成比は0.7%と非常に小さいので、あまり影響は与えないものと思われます。
【米国CPI(公共ガスサービス)[前年同月比]】![米国CPI(公共ガスサービス)[前年同月比]](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/10/column96.webp)
【天然ガス価格(ドル)[月足]】![天然ガス価格(ドル)[月足]](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/10/column97.webp)
そして、「エネルギー」の項目では、今回は前年同月比で-0.5%と僅かにマイナスでしたが、次回10月分からはいよいよプラスへ転じると思われ、CPIを押し上げる側に回ることになりそうです。
【米国CPI(エネルギー)[前年同月比]】![米国CPI(エネルギー)[前年同月比]](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/10/column95.webp)
次に気になるのが、前年同月比で-8.0%、前月比でも-2.5%となっている「中古車とトラック」の項目です。
コロナ禍で急騰した価格の反動と自動車ローン金利の上昇が影響していると思われ、下落傾向が続いています。
【米国CPI(中古車とトラック)[価格指数]】![米国CPI(中古車とトラック)[価格指数]](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/10/column100.webp)
3番目は、前年同月比で9.1%、前月比で0.7%の「輸送サービス」の項目です。
EV(電気自動車)の普及が影響しているのではないかと思われる「自動車保険」が、前年同月比で18.9%、前月比で1.3%と高水準を維持しています。
EVのシェアは伸びてきており、今後も「輸送サービス」の項目はあまり下がらないのではという気がします。
【米国CPI(輸送サービス)[前年同月比]】![米国CPI(輸送サービス)[前年同月比]](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/10/column101.webp)
そして、最後が前年同月比で7.2%、前月比で0.6%の「シェルター(住居費)」の項目です。
帰属家賃(持ち家を賃貸物件とみなして換算された想定家賃)が、そろそろ前月比では反発局面に入るかもしれませんということを先月述べていましたが、帰属家賃は0.4%(8月)→0.6%(9月)、帰属家賃も含まれる住居費全体では0.3%(8月)→0.6%(9月)へと今回大きく上昇しました。
住宅価格の前月比が昨年8月に底打ちし大きく反発しているため、住居費もちょうど1年のタイムラグを経て8月を底に、反発局面に入った可能性があります。
ちなみに前年同月比では、来年2024年5月くらいが底になると予想しています。
【米国CPI(住居費)[前月比]】![米国CPI(住居費)[前月比]](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/10/column102.webp)
というわけで、今月も気になった4項目を見てみましたが、住居費が前月比で底打ちしたとなれば、インフレ率の下押し圧力がかなり弱まっていくことになります。
そして、以前より指摘していた通り、CPIコア前年同月比は恐らく今回の9月4.1%が底になるでしょう。
ただ、その後はほぼ横ばいの緩やかな上昇となり、来年6~8月は少し加速しそうです。
中東情勢の悪化も米国のインフレ要因となれば、まだまだインフレは収束しないかもしれません。
リセッション(景気後退)との兼ね合いで、来年の春頃はドル円相場も難しい相場になってそうですね。
下のグラフは、米国コアCPI(前月比)が今後ずっと0.3%、もしくは0.4%が続いた場合のコアCPI(前年同月比)シミュレーション。

ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
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