失業率はほぼ4.3%、12月は4.4%へ跳ね上がるか!?(11月米国雇用統計結果詳細)
6日(金)に11月分の米国雇用統計の発表がありました。
結果は、非農業部門雇用者数が+22.7万人(市場予想+20.2万人)、失業率が4.2%(市場予想4.2%)、平均時給前月比が+0.4%(市場予想+0.3%)、前年同月比が+4.0%(市場予想+3.9%)と、非農業部門雇用者数がストやハリケーンの影響から大きく減少した前月から反動増となり市場予想をやや上振れました。
平均時給も上振れています。
それではその雇用統計の中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
労働年齢人口
まずは、15歳以上の「労働年齢人口」です。
2024年11月分のグラフのデータが更新されていませんが、11月は269,463千人(前月:269,289千人)となっており、前月からは+174千人(前月:+209千人)の増加と、伸びは鈍化しました。
1月に大きく減少して以降は年率+0.6%ほどで推移する緩やかな上昇トレンドとなっています。
【 米国労働年齢人口(人)】
労働力人口
次は、15歳以上のうち就業者と完全失業者を合わせた「労働力人口」です。
11月は168,286千人(前月:168,479千人)と前月からは193千人の減少となっています。
前年同月比でも+0.09%(前月:+0.45%)と、2023年11月の高値2.24%から低下傾向が続いています。
【 米国労働力人口(千人)】
労働参加率
3番目は、上記「労働力人口」の割合である「労働参加率」です。
経済指標発表時は小数第一位までしか公表されませんので、小数第二位まで計算して求めてみます。
11月は62.45%(前月:62.56%)と、前月から低下しています。
【米国労働参加率】
非農業部門雇用者数
4番目は、「非農業部門雇用者数」です。
11月は+227千人(前月:+36千人)と、雇用者数の伸びは前月から大きく増加しました。
前月分は+12千人から+36千人に、前々月分は+223千人から+255千人へと上方修正されています。
ただ、ストやハリケーンの影響を受けた後にしては少ない上方修正のような気がします。
政府部門を除いた民間雇用者数も194千人(前月:-2千人)と、大きく増加しました。
【米国非農業部門雇用者数と民間雇用者数】
部門別に見てみますと、「医療と社会扶助」が+72.3千人(前月:+64.2千人)と、引き続き雇用増に大きく貢献しています。
次いで「レジャーとおもてなし」が+53千人(前月:+2千人)と、前月からの反動もあってか大きく伸びています。
「製造業(耐久消費財)」も+26千人(前月:-44千人)と、前月の大幅なマイナスからプラス圏へ大きく伸びていますが、ストを行っていたボーイング関連だと思われます。
「プロフェッショナルおよびビジネス サービス」も+26千人(前月:-23千人)と、前月のマイナス圏からプラス圏へと大きく伸びています。
政府部門も+33千人(前月:+38千人)と大きく増加しています。
一方で、「小売業」が-28千人(前月:-3.7千人)と大きく減少しています。
ネット販売は好調のようですが、実店舗では低調な売上により雇用が悪化している感じですね。
【米国非農業部門雇用者数詳細】
失業率
5番目は「失業率」です。
こちらも経済指標発表時は小数第一位までしか公表されませんので、小数第二位まで計算して求めてみます。
その前に「失業者数」の絶対数を見てみましょう。
11月は7,145千人(前月:6,984千人)と、前月から+161千人増加しています。
2022年12月の5,698千人を底に緩やかな上昇トレンドが続いています。
【米国失業者数】
失業率も11月は4.25%(前月:4.15%)と、前月から0.10%pt上昇しています。
2023年1月の3.4%を底に緩やかな上昇トレンドが続いています。
【米国失業率】
平均時給
最後は「平均時給」です。
11月は前月比が+0.37%(前月:+0.42%)、前年同月比が+4.03%(前月:+4.05%)と、ともに前月から低下しています。
時給の高い「情報」の前月比が+0.43%(前月:+1.69%)と大幅に低下したことで平均時給の押し下げに寄与しました。
【 米国平均時給(前月比と前年同月比)】
というわけで、雇用に関連する6つの項目を見てみましたが、まず気になるのが労働力人口の減少ですね。
トランプ氏は不法移民に対して強制送還などの厳しい措置を講じると述べていましたので、恐らく移民が減少しているんでしょう。
ただ、平均時給は下がってますので、労働力の需給は逼迫していないと思われます。
現に非農業部門雇用者数も10月と11月の2か月間の平均は+13.15万人と、決して強い数字ではありません。
失業率も前月から上昇し4.25%と、ほぼ4.3%となっており、失業者数の増加傾向から推測しますと次回12月の失業率は4.3%、下手すると4.4%に跳ね上がるかもしれません。
さて、「CMEのFedWatch ツール」を見ますと、今回の米国雇用統計後に12月FOMCでの0.25%ptの利下げ織り込み度は86.9%まで上昇しました。
来週は米国CPIなどが発表予定ですが、利下げはほぼ確実ではないでしょうか。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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