米国雇用関連指標の悪化でドル円は大きく下落!来週のFX相場予想(2025年6月2日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:141.0 ー 145.0円
週間では「大きく下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国雇用統計はやや悪化と予想。(ドル安円高要因
)
6月6日(金)に5月分の米国雇用統計が発表されます。
市場予想は、非農業部門雇用者数が+13.0万人(前月:+17.7万人)、失業率が4.2%(前月:4.2%)、平均時給前月比が+0.3%(前月:+0.2%)、平均時給前年同月比が+3.7%(前月:+3.8%)と非農業部門雇用者数の伸びは鈍化、平均時給は前月比で上昇、前年同月比で低下する見通しとなっています。
それではまず、インディードの求人数を見てみます。
ここまで緩やかな減少傾向を辿っていましたが、5月は5日に底を付けた後やや増加しました。
しかしながら上昇幅は小さく、ほぼ横ばいでの推移となっています。
次に新規失業保険申請件数を見てみます。
5月は22.9、22.8、22.6、24.0万件と第4週でやや増加しましたが、雇用統計の調査対象となる12日を含んだ第3週までは極僅かですが減少傾向となっています。
テック企業に於いてはマイクロソフトなどでレイオフの発表をしており、5月はやや多めとなっています。
5月も「解雇も少ないが新規採用も少ない」といった状態がまだ続いている感じで、非農業部門雇用者数の伸びはあまり期待できないのではないでしょうかね。
前回分の修正値にも要注目となりそうです。
他方で、平均時給も4月雇用統計詳細のコラムでも書きましたが、もうほとんど伸びない状況になっている感じがします。
よって、結果は市場予想よりもやや弱めとなり、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
ただ、5月は12日に米中間で関税の大幅引き下げがあった月ですので、その影響を受けたかどうかで結果が大きく異なってくると思われ、ブレも大きくなる可能性がありそうです。
その他、ISM製造業・非製造業雇用指数、ADP非農業部門雇用者数、JOLTS求人、チャレンジャー人員削減数、新規失業保険申請件数などの雇用関連指標も要注目となりそうです。
2つ目は、米国経済指標はやや悪化と予想。(ドル安円高要因
)
来週発表予定の米国経済指標は、5月分ではISM製造業・非製造業景気指数、製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)確報値、4月分では建設支出、貿易収支、年8回のベージュブック(米地区連銀経済報告)などがあります。
その他、パウエルFRB議長をはじめFOMCメンバーによる発言機会もあります。
まず、ISM製造業・非製造業景気指数ですが、その先行指標となる製造業・サービス業PMI速報値では製造業とサービス業がともに市場予想を上振れていました。
しかしながら、主な押し上げ要因は関税による価格指数の大幅な上昇であり、必ずしも良好な結果とは言えません。
4月の追加関税延期から米中、米欧の関税緩和措置もあり、米株市場では楽観相場となっていますが、今週発表のあった4月分の財輸入は急減しており、小売大手のウォルマートも5月から関税分の価格転嫁を実施していくとのことで実体経済では関税の影響が徐々に出始めてきています。
ISM景気指数もPMI同様に価格指数の上昇で上振れる可能性もありそうですが、関税はあくまでも増税ですので、企業・消費者ともに景況感を押し下げ、やはり結果は芳しくないのではという気がします。
来週末からブラックアウト期間に入るため、パウエル議長やウォラー理事などFOMC(米連邦公開市場委員会)前の最後の発言機会となり注目されるところですが、関税政策がまだ不透明なため動意付くような発言はないように思います。
よって、経済指標は市場予想をやや下振れ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、141円台半ばに位置していたボリンジャーバンドの-2σや142円のキリ番がサポートとして働き、大きく反発する展開となりました。
しかしながら、144.8円付近に位置するボリンジャーバンドのミッドバンドや一目均衡表の雲がレジスタンス(上値抵抗線)として働き、上値が抑えられている状態となっています。
来週はMACDなどのゴールデンクロス形成に向けて上昇しそうな感じもありますが、やはりミッドバンドや145円の大台では売りに押され、最終的には雲の下部へ押し戻され-2σを再び目指す流れになると予想します。
他方、週足でも日足と全く同様にMACDなどのゴールデンクロス形成に向けて上昇しそうな感じもありますが、やはりミッドバンドや145円の大台では売りに押され、最終的には-2σを再び目指す流れになると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
先週EUに対して関税率50%の発動を仄めかしていたトランプ大統領ですが、案の定この措置は延期されることとなりました。
他方で、鉄鋼・アルミには4日(水)から関税を50%へ引き上げると述べ、対するEUは即刻報復関税を示唆するなど、これまた大きな火種となっています。
中国との間でも合意に基づいたレアアースなどの輸出規制が解除されていないと激怒し、中国人留学生のビザを取り消すなど報復措置に打って出ています。
来週もまだまだ貿易問題で右往左往する展開となりそうです。
一方で、最注目はやはり米国雇用統計ですね。
トランプ関税の影響で予想も難しく、大きくブレる可能性もあり警戒は必要でしょう。
日本側でも物価指標の上振れにより利上げ観測が浮上しており、来週の植田日銀総裁の講演も要注目となりそうです。
というわけで、盛りだくさんの一週間となりそうです。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】