米国PCEデフレーターがインフレ鈍化を示しドル円は大きく下落!来週のFX外国為替相場予想(2024年6月24日~)

来週のFX相場予想

今週のドル円相場は、先週開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)と日銀金融政策決定会合からのドル高円安の流れを引き継ぎ堅調に推移する中、20日(木)に米国が為替操作をしていないか注視する「監視リスト」に日本を加えたことでドル高円安の流れが加速しました。
21日(金)には米国製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)が強い結果だったことで、さらにドル円は159.82円まで上昇し、ほぼ高値引けとなる159.76円でクローズしました。

 

それでは来週の週間予想ですが、

予想レンジ(ドル円):157.0 ー 160.5円

来週のドル円は週間で「大きく下落」と予想します。
根拠としては3つ。

 

1つ目は、米国PCEデフレーターは市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因 下降

28日(金)に5月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、総合PCEの前月比では市場予想を四捨五入の関係で少し高めの予測値となっていますが、全体的に市場予想とほぼ一致しています。

また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」でも、総合PCEの前月比が市場予想通りの0.0%だった場合は前年同月比が+2.6%、コアPCEの前月比が市場予想通りの+0.1%だった場合は前年同月比が+2.6%となり、市場予想と一致しています。
ただ小数第二位を見てみますと、どちらも四捨五入を繰り上げての一致ということで、前月比が少しでも弱く出ますと下振れる可能性がありそうです。
筆者の予想としましても、既に発表のあったCPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)の結果が市場予想を下振れていたのを鑑みますと、やはりPCEデフレーターも下振れる気がします。

よって、指標発表時ドル円は下落すると予想します。

一方で、PCEデフレーターが市場予想通りの結果となった場合には、個人所得や個人支出も同時刻に発表されるため、これらの結果によって動意付くことも考えられ要注意となります。

  総合PCE (%) コアPCE (%)
前月比 前年同月比 前月比 前年同月比
市場予想 0.0(0.1) 2.6 0.1 2.6(2.7)
Inflation Nowcasting 0.07 上昇 2.62 0.10 2.56
筆者予想 0.0 2.55 0.0 2.46
0.1 2.65 0.1 2.56

 

2つ目は、米国経済指標は全体的に悪化と予想。(ドル安円高要因 下降

来週発表が予定されている米国経済指標は、6月分では消費者信頼感指数、 ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率確報値、5月分では新築住宅販売戸数、耐久財受注、4月分ではFHFA住宅価格指数、S&P/ ケース・シラー住宅価格指数、第1四半期GDP確報値、週次の新規失業保険申請件数など数多くあります。
既に発表のあった6月分の速報値では、製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)が強い結果となりましたが、ミシガン大学消費者信頼感指数では市場予想を大きく下振れる悪化を示しました。
よって、消費者信頼感指数も悪化していると予想します。
また、ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率の確報値では、インフレ率の鈍化を受けて、前者は上方修正、後者は下方修正されるのではないかなという気がします。
住宅関連もローン金利の高止まりを受けて、やはり低調な結果が出ると考えられます。
新規失業保険申請件数も増加傾向となっており、来週も続くのではないでしょうかね。

よって、米国経済指標は全体的に悪化していると思われ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。

 

3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因 下降

ドル円日足チャートを見ますと、MACDなどではゴールデンクロスを形成して、ボリンジャーバンドの+2σをオーバーシュートして大きく上昇しました。
RSIも買われ過ぎの水準である70の一歩手前の69.68まで上がってきています。
前回日本当局が為替介入を実施した160.2円や160円の大台が強いレジスタンス(上値抵抗線)として意識され、上昇が一服した状態となっており、上値の重い展開が続くと予想します。

他方、週足では引き続きMACDなどのデッドクロスに向けて下落していき、ボリンジャーバンドのミッドバンド、そして-2σを目指す流れになると予想しますが、161円付近に上昇してくるボリンジャーバンドの+2σを目指す流れとなるのか注目されるところです。

 

したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。

 

ドル円は7日続伸となりましたね。
米国が外国為替報告書の「監視リスト」に日本を加えたことで投機筋の円売りを仕掛ける絶好のネタを提供しちゃいました。
ただ、日本が為替介入を実施したのはこの期間外なので、為替介入を行ったことで監視リストに加えたわけではなく、経常黒字そして対米貿易黒字が大きかったことが主な要因と思われますが、そんなことは投機筋にとってはどうでもいいことなのでしょう。(笑)

というわけで、来週は日本政府・日銀による為替介入を睨んだ展開になると思われます。
投機筋は為替介入はないとみて円売りを仕掛けたわけですから、月曜朝一にでも介入すれば効果てき面なんでしょうが、とりあえずは口先介入で様子見といった感じじゃないでしょうかね。
そして前回介入に踏み切った160.2円を超えてスルスル上昇してくるようなら、やむを得ず介入に踏み切るというスタンスなんじゃないかなという気がします。

その他、注視するイベント等も盛りだくさんで、米国大統領選テレビ討論会やFOMCメンバーの講演、米国債入札、日曜にはフランスの下院選挙、日本でも6月日銀会合の主な意見や東京消費者物価指数などなど。
来週はボラティリティがちょっと高まるかもしれませんね。

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

 

【ドル円日足チャート未来予想図】
米国PCEデフレーターがインフレ鈍化を示しドル円は大きく下落!来週のFX外国為替相場予想(2024年6月24日~)

Posted by ペッパー