インフレ率上昇は新年料金改定による一時的要因か!?(2025年1月米国CPI結果詳細)
12日(水)に1月分の米国CPI(消費者物価指数)の発表がありました。
結果は、総合CPIの前月比では+0.5%(市場予想:+0.3%)、前年同月比では+3.0%(市場予想:+2.9%)、コアCPIの前月比では+0.4%(市場予想:+0.3%)、前年同月比では+3.3%(市場予想:+3.1%)となり、4項目全てで市場予想を上振れました。
【 米国総合CPI・コアCPI(前月比と前年同月比)】
それでは毎月恒例ですが、その米国CPIの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
最初にグラフ一番右の列の前年同月比を見てみますと、もう2桁に乗るような数値はなく、この中では「輸送サービス」が+8.0%と比較的大きめのプラスとなっています。
【 米国CPI(項目別詳細)】
輸送サービス
ということで、まずは「輸送サービス」の項目です。
前月比では+1.8%(前月:+0.5%)と上昇しています。
前年同月比でも+8.0%(前月:+7.3%)と上昇しています。
比重の大きい「自動車保険」の前月比が+2.0%(前月:+0.5%)と上昇したことに加えて、駐車料金・通行料などの「自動車料金」の前月比が+2.6%(前月:-0.9%)となるなどインフレ率を大きく押し上げました。
【 米国CPI(輸送サービス)[前年同月比と前月比] 】![【 米国CPI(輸送サービス)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/02/column439.webp)
今度は上の表の右から2列目の前月比に目を向けてみます。
上述の「輸送サービス」を除くと、「エネルギー」、「中古車・トラック」、「医療商品」が大きめのプラス、「衣服」が大きめのマイナスとなっています。
エネルギー
2番目は「エネルギー」の項目です。
前月比では+1.1%(前月:+2.4%)と低下しています。
前年同月比では+1.0%(前月:-0.5%)とマイナス圏からプラス圏へ上昇しています。
ガソリンや燃料油が含まれる「エネルギー商品」が前月比+1.9%(前月:+3.9%)、電気や公共ガスが含まれる「エネルギーサービス」も前月比+0.3%(前月:+0.8%)と低下したことにより、インフレ率は鈍化しました。
ここ1~2か月は原油在庫統計の結果は芳しくなく、需要低迷を示唆しているように思われ、WTI原油価格は1月15日に1バレル80.7ドルの高値を付けて以降下落基調となっています。
よって、「エネルギー」価格は、次回2月分も鈍化もしくは下落に転じる可能性が高そうです。
【 米国CPI(エネルギー)[前年同月比と前月比] 】![【 米国CPI(エネルギー)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/02/column440.webp)
中古車・トラック
3番目は「中古車・トラック」の項目です。
前月比では+2.2%(前月:+0.8%)と上昇しています。
前年同月比では+1.0%(前月:-3.3%)とマイナス圏からプラス圏へ大きく上昇しています。
ちなみに「新車」の前月比は+0.0%(前月:+0.4%)と変化なしです。
【米国CPI(中古車・トラック)[前年同月比と前月比] 】![【米国CPI(中古車・トラック)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/02/column441.webp)
医療商品
4番目は「医療商品」の項目です。
前月比では+1.2%(前月:+0.0%)と上昇しています。
前年同月比では+2.3%(前月:+0.5%)と上昇しています。
「処方薬」の前月比が+2.5%(前月:+0.0%)と大きく上昇しており、毎年1月は薬価が改定される傾向にあります。
【米国CPI(医療商品)[前年同月比と前月比] 】![【米国CPI(医療商品)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/02/column442.webp)
衣服
5番目は「衣服」の項目です。
前月比では-1.4%(前月:+0.1%)とマイナス圏に沈んでいます。
前年同月比では+0.5%(前月:+1.3%)と低下しています。
全体的にデフレ基調となっています。
【米国CPI(衣服)[前年同月比と前月比] 】![【米国CPI(衣服)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/02/column444.webp)
シェルター(住居費)
そして最後が構成比の大きい「シェルター(住居費)」の項目です。
前月比では+0.4%(前月:+0.3%)とやや上昇しています。
前年同月比では+4.4%(前月:+4.6%)とやや低下しています。
「帰属家賃(持ち家を賃貸物件とみなして換算された想定家賃)」の前月比が+0.3%(前月:+0.3%)、「住宅の家賃」の前月比が+0.3%(前月:+0.3%)でしたが、「ホテルやモーテルなどの宿泊施設」の前月比が+1.7%(前月:-0.7%)とマイナス圏からプラス圏へと大きく上昇しました。
【 米国CPI(住居費)[前年同月比と前月比] 】![【 米国CPI(住居費)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/02/column443.webp)
あとがき
以上、今月は気になる6項目を見てみました。
上記でも述べた「薬価」や「自動車保険」「自動車料金」の他、レクリエーションサービスの「ストリーミング」や「サブスク」、「ネットサービス」などが前月比で上昇しており、1月は年始ということで様々な項目で料金改定が行われたのではという気がします。
また、「中古車・トラック」、「宿泊施設」の価格上昇はロスの山火事が影響した模様です。
というわけで、1月分のインフレ率は上昇しましたが、一時的な要因によるものが少なくなく、2月以降も同じようにインフレ率が上昇していくということにはならないのではないでしょうか。
この後、深夜3時から相互関税に関してトランプ大統領の記者会見があるようで、関税も4月1日に延期されるとの報道もあります。
ウクライナ問題も停戦が期待されており、原油価格も下落基調となっています。
経済・物価動向も目まぐるしく変わっていきそうで、この先数か月は目が離せないといった感じですね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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