コアPCEは来年4月に2%到達か!?(8月米国PCEデフレーター結果詳細)
9月27日(金)に8月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)の発表がありました。
結果は、総合PCEの前月比では+0.1%(市場予想+0.2%)、前年同月比では+2.2%(市場予想+2.3%)、コアPCEの前月比では+0.1%(市場予想+0.2%)、前年同月比では+2.7%(市場予想+2.7%)となり、コア前年同月比では市場予想通りだったものの、他が市場予想を下振れたためドル円は大きく下落する形となりました。
【米国PCEデフレーター[前月比と前年同月比]】![【米国PCEデフレーター[前月比と前年同月比]】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/10/column328.webp)
それでは、その米国PCEデフレーターの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
まずは、構成比2/3のサービス部門です。
前月比では+0.20%(前月:+0.24%)と僅かながら低下しています。
前年同月比では+3.74%(前月:+3.70%)と僅かながら上昇しています。
前月比は概ね+0.2%前後で安定してきている感じですので、今回僅かに上昇しましたが前年同月比は緩やかに低下していくのではないでしょうかね。
比重の大きい「住宅」の前月比が+0.47%(前月:+0.39%)と上昇し、高止まりが続いています。
ただ先行指標の住宅価格はここ数か月ほとんど横ばいで推移しており、タイムラグを伴って「住宅」も鈍化してくると思われます。
その他目立ったところでは、ホテルなどの「宿泊施設」の前月比が+1.68%(前月:-1.28%)と大きく上昇しています。
一方で、インターネットや電話などの「他のサービス」の前月比が-0.11%(前月:-0.15%)、「レクリエーション」の前月比が-0.05%(前月:+0.81%)とマイナスになるなどデフレ気味に推移しているサービスも増えてきている感じです。
【米国PCEデフレーター(サービス)[前年同月比と前月比]】![【米国PCEデフレーター(サービス)[前年同月比と前月比]】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/10/column329.webp)
次は、残りの1/3を占める財部門です。
前月比では-0.15%(前月:-0.03%)とマイナス幅を拡げています。
前年同月比でも-0.90%(前月:-0.16%)とマイナス幅を大きく拡げています。
【米国PCEデフレーター(財)[前月比と前年同月比]】![【米国PCEデフレーター(財)[前月比と前年同月比]】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/10/column330.webp)
さらに、財部門の中の耐久財の項目を見てみます。
前月比では-0.24%(前月:-0.30%)とマイナス幅を縮めています。
前年同月比でも-2.22%(前月:-2.36%)とマイナス幅を縮めています。
耐久財はほとんどの項目でマイナスとなっており、ほぼデフレ状態となっていますが、そんな中「家具と耐久性のある住宅設備」の前月比が+0.11%(前月:-0.26%)とプラス圏に上昇しています 。
ローン金利の低下を受けて住宅販売がやや好転したため、その良い影響を受けたのではないでしょうかね。
【米国PCEデフレーター(耐久財)[前月比と前年同月比]】![【米国PCEデフレーター(耐久財)[前月比と前年同月比]】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/10/column331.webp)
最後は財部門の中の非耐久財の項目です。
前月比では-0.11%(前月:+0.12%)とマイナス圏に沈んでいます。
前年同月比でも-0.20%(前月:+1.04%)とマイナス圏に沈んでいます。
「ガソリンおよびその他のエネルギー製品」の前月比が-0.64%(前月:+0.07%)、医薬品やレクリエーション用品などの「その他の非耐久財」の前月比が-0.31%(前月:+0.23%)とともにマイナス圏に沈んでいます 。
非耐久財も食品を除けばほぼデフレ状態になりつつある感じですね。
【米国PCEデフレーター(非耐久財)[前月比と前年同月比]】![【米国PCEデフレーター(非耐久財)[前月比と前年同月比]】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/10/column332.webp)
というわけで、PCEデフレーターのサービス部門と財部門を分けて見てみました。
インフレ率が上昇している部門は、CPIと同様に住宅や宿泊施設などだいぶ限られてきている感じですね。
9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では政策金利を0.5%pt引き下げることが決まりましたが、米国債の利回りは長期の物ほどむしろ上昇傾向となっています。
当面は経済・物価の上昇を抑制すると思われ、ざっとシミュレーションした感じでは次回9月分のコアPCEでは2.5%台まで下落し、来年4月頃にはもしかすると2.0%に達しているかもしれません。
新大統領が余計な事をしなければですけど・・・(笑)
ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)