コアPCE直近3か月の年率換算は+1.72%!インフレ率2%割れへ(7月米国PCEデフレーター結果詳細)
8月30日(金)に7月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)の発表がありました。
結果は、総合PCEの前月比では+0.2%(市場予想+0.2%)、前年同月比では+2.5%(市場予想+2.6%)、コアPCEの前月比では+0.2%(市場予想+0.2%)、前年同月比では+2.6%(市場予想+2.7%)となり、総合・コアともに前年同月比が市場予想を下振れたもののドル円は大きく上昇する形となりました。
【米国PCEデフレーター[前月比と前年同月比]】![【米国PCEデフレーター[前月比と前年同月比]】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/09/column303.webp)
それでは、その米国PCEデフレーターの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
まずは、構成比2/3のサービス部門です。
前月比では+0.18%(6月) → +0.25%(7月)へと僅かながら上昇しています。
前年同月比では+3.82%(6月) → +3.74%(7月)へと僅かながら低下しています。
前月比は概ね+0.2%前後で安定してきている感じですので、前年同月比も緩やかに低下していくのではないでしょうかね。
比重の大きい「住宅と公共料金」の前月比は+0.23%(6月) → +0.35%(7月)へと上昇しましたが、先行指標の住宅価格はここ数か月ほとんど横ばいで推移しており、タイムラグを伴って「住宅と公共料金」も鈍化してくると思われます。
その他目立ったところでは、音楽配信サービスのSpotifyの値上げで「レクリエーション」の前月比が+0.80%、「金融サービスと保険 」の前月比が+0.53%といったところでしょうか。
ディズニー+やHuleも値上げを発表しており、ストリーミングサービス部門は好調のようですね。
【米国PCEデフレーター(サービス)[前年同月比と前月比]】![【米国PCEデフレーター(サービス)[前年同月比と前月比]】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/09/column304.webp)
次は、残りの1/3を占める財部門です。
前月比では-0.18%(6月) → -0.04%(7月)へとマイナス幅を縮めています。
前年同月比でも-0.25%(6月) → -0.02%(7月)へとマイナス幅を縮めています。
【米国PCEデフレーター(財)[前月比と前年同月比]】![【米国PCEデフレーター(財)[前月比と前年同月比]】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/09/column305.webp)
さらに、財部門の中の耐久財の項目を見てみます。
前月比では-0.00%(6月) → -0.31%(7月)へとマイナス幅を拡げています。
前年同月比では-2.86%(6月) → -2.46%(7月)へとマイナス幅を縮めています。
耐久財はほとんどの項目でマイナスとなっており、ほぼデフレ状態となっています。
小売売上高は好調だった「自動車および部品」も前月比-0.73%と大きく下げています。
価格が下がったから売れたといった感じだったんでしょうかね。
【米国PCEデフレーター(耐久財)[前月比と前年同月比]】![【米国PCEデフレーター(耐久財)[前月比と前年同月比]】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/09/column306.webp)
最後は財部門の中の非耐久財の項目です。
前月比では-0.28%(6月) → +0.11%(7月)へとマイナス圏からプラス圏へと上昇しています。
前年同月比でも+1.21%(6月) → +1.34%(7月)へと上昇しています。
非耐久財も落ち着いており、ほぼインフレ率2%以下、もしくはデフレといった感じになってきてます。
原油価格も下落基調ですので、エネルギーを含めるとマイナス幅を拡げて大きくデフレ方向へと向かうのではないでしょうかね。
【米国PCEデフレーター(非耐久財)[前月比と前年同月比]】![【米国PCEデフレーター(非耐久財)[前月比と前年同月比]】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/09/column307.webp)
というわけで、PCEデフレーターのサービス部門と財部門を分けて見てみました。
インフレ率が上昇している部門もだいぶ限られてきている感じですね。
CPI詳細の記事では、コアPCEデフレーターの直近3か月の年率換算は+1.7~1.8%になるのではないかということを述べてましたが、今回予想通り+1.72%となり、2%を大きく下回りました。
コアCPI直近3か月の年率換算は+1.58%!インフレ率2%割れへ(7月米国CPI結果詳細)
9月FOMC(米連邦公開市場委員会)で米国は遂に政策金利を引き下げることになりそうですが、その影響を見極めることが重要となってきそうです。
金利市場では既に利下げを織り込んでおり、0.25%pt程度の利下げでは市場の金利はあまり低下しそうもありませんので、住宅や自動車ローンの金利低下も軽微で実体経済にはほとんど影響ないような気がします。
よって、もうしばらくインフレの鈍化は続くのではないでしょうかね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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