PCEは底打ち!4月以降はパウエルFRB議長の会見次第!(3月米国PCEデフレーター結果詳細)

コラム,CPI・PPI・PCE

26日(金)に3月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)の発表がありました。
結果は、総合PCEとコアPCEの前月比はともに市場予想通りの+0.3%でしたが、前年同月比で+2.7%と+2.8%となり、市場予想の+2.6%と+2.7%をともに上振れました。

【米国PCEデフレーター[前月比と前年同月比]】
米国PCEデフレーター[前月比と前年同月比]

 

それでは、その米国PCEデフレーターの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。

まずは、構成比2/3のサービス部門です。
前月比では+0.26%(2月) → +0.41%(3月)、前年同月比では+3.81%(2月) →+4.00%(3月)と、ともに前月から上昇しています。
比重の大きいヘルスケア部門が前月比+0.18%(2月) → +0.11%(3月)へとやや鈍化しましたが、輸送サービス部門が前月比+0.17%(2月) → +1.55%(3月)へと大幅に上昇したこと等によりインフレ率を押し上げました。
原油価格の高騰が影響しているのか、自動車、鉄道、航空、船舶とあらゆるセクターでインフレ率が上昇しています。

【米国PCEデフレーター(サービス)[前年同月比と前月比]】米国PCEデフレーター(サービス)[前年同月比と前月比]

 

次は、残りの1/3を占める財部門です。
前月比では+0.49%(2月) → +0.14%(3月)へと下落しています。
前年同月比では-0.23%(2月) → +0.15%(3月)へとプラス圏に浮上しています。

【米国PCEデフレーター(財)[前月比と前年同月比]】
米国PCEデフレーター(財)[前月比と前年同月比]

 

さらに、財部門の中の耐久財の項目を見てみます。
前月比では+0.19%(2月) → +0.07%(3月)と若干の下落となりましたが、ほぼ横ばいで推移しています。
前年同月比では-2.36%(2月) → -1.87%(3月)とマイナス幅を縮め、反発局面となっています。
自動車が前月比+0.12%(2月) → -0.57%(3月)へと大きくマイナス圏に落ち込みましたが、家具や宝石・時計などその他の耐久財がインフレ率を押し上げました。

【米国PCEデフレーター(耐久財)[前月比と前年同月比]】
米国PCEデフレーター(耐久財)[前月比と前年同月比]

 

最後は財部門の中の非耐久財の項目です。
前月比では+0.66%(2月) → +0.19%(3月)へと下落しました。
3月は原油価格も高騰していましたが、強かった前月の反動で全体的にやや鈍化しています。
前年同月比では+0.76%(2月) → +1.27%(3月)へと上昇しています。

【米国PCEデフレーター(非耐久財)[前月比と前年同月比]】
米国PCEデフレーター(非耐久財)[前月比と前年同月比]

 

というわけで、PCEデフレーターのサービス部門と財部門を分けて見てみました。
総合PCE前年同月比では1月で底を打った可能性があると述べてきましたが、2月、3月と上昇を続けています。
コアPCEも4~5月に底打ちしそうです。
ただ、米国債の利回りは景気抑制レベルまで上昇してきており、このままこの水準を維持できれば早期のインフレ退治は可能だと思われます。
11月1日のFOMC(米連邦公開市場委員会)後の会見でパウエルFRB議長は利下げを匂わすハト派発言をしてしまい、それ以降現在のようなインフレの再加速を引き起こしてしまいました。
本日の会見ではどういう発言が飛び出すのか非常に重要となってきそうですね。

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー