専門家や市場が思うほど悲観的ではない!?(2月米国雇用統計結果)

コラム,雇用統計

8日(金)に2月分の米国雇用統計の発表がありました。
結果は、非農業部門雇用者数が+27.5万人(市場予想+19.8万人)、失業率が3.9%(市場予想3.7%)、平均時給前月比が+0.1%(市場予想+0.2%)、前年同月比が+4.3%(市場予想+4.4%)となり、非農業部門雇用者数こそ市場予想を上振れましたが、失業率と平均時給が悪化したこと、そして前回1月分の非農業部門雇用者数が大幅に下方修正されたことでドル円は大きく下げることとなりました。

それではその雇用統計の中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。

まず、雇用の元となる15歳以上の「労働年齢人口」です。
2024年1月分と2月分のグラフのデータがなかなか更新されないんですが、上昇トレンドとなっています。
ただ毎年1月は大きく変動しており、直近2年は増加していたのですが、267,991千人(12月)→267,540千人(1月)→267,711千人(2月)と今年の1月は減少となっています。

【米国労働年齢人口】
米国労働年齢人口

 

次は、15歳以上のうち、就業者と完全失業者を合わせた「労働力人口」です。
昨年12月、今年1月と連続して減少していたのですが、2月は僅かながら増加しています。

【米国労働力人口】
米国労働力人口

 

3番目は、上記「労働力人口」の割合である「労働参加率」です。
こちらも分母となる「労働年齢人口」が昨年の12月分までしか更新されてませんので、「労働参加率」も12月分までとなります。
経済指標の発表時は小数第一位までしか公表されませんので、小数第二位以下も計算して求めてみます。
指標の結果は過去3か月とも62.5%と横ばいの結果でしたが、実際には62.48%(12月)→62.52%(1月)、62.54%(2月)と昨年末までは減少傾向でしたが、今年に入って1月、2月と僅かずつですが上昇傾向となっています。

【米国労働参加率】
米国労働参加率

 

4番目は、「非農業部門雇用者数」です。
てっきり完全なる下落トレンドかと思っていましたが、こうして見ますと2022年12月に+13.6万人を底に一旦反発している感じですね。

【米国非農業部門雇用者数】米国非農業部門雇用者数
 

 

5番目は「失業率」です。
こちらも経済指標の発表時は小数第一位までしか公表されませんので、小数第二位以下も求めてみます。
その前に「失業者数」の絶対数を見てみましょう。
1月に減少した反動もあるかと思いますが、2月に大幅に増えていますね。
労働参加率の上昇も少し寄与していると思われます。

【米国失業者数】
米国失業者数

 

失業率も同様に、2月にやや大きめに上昇しています。
やはり、1月の反動や労働参加率の上昇も多少影響しているでしょうね。
ただ小数第二位まで見ますと、3.85…%なので、そこまで悪化している感じではなさそうです。

【米国失業率】
米国失業率

 

6番目は「平均時給」です。
平均時給も下げていますが、1月の反動の影響もありそうですね。

【 米国平均時給(前月比と前年同月比)】
米国平均時給(前月比と前年同月比)

 

一方で、レジャー・ホスピタリティ部門では、大きく上昇しています。
FX相場予想でも書きましたが、サービス価格もまだ堅調に推移すると思われます。

【 米国平均時給[レジャー・ホスピタリティ](前月比と前年同月比)】
米国平均時給[レジャー・ホスピタリティ](前月比と前年同月比)

 

というわけで、6つのデータを見てみましたが、1月の反動や労働参加率上昇の影響、そして悪天候によって1~2月は異常値が発生しやすくなっているのではないでしょうかね。
2月は米国債利回りも上昇し、景気抑制レベルで市場の金利が推移していたため、一時的に悪化していた可能性もあり、あまのじゃくの筆者としては専門家や市場ほど雇用情勢を悲観していません。
現状また市場の金利は低下してきており、やはりインフレを退治するためにはもう少し金融を引き締める必要があるように思われます。

さて、この後すぐ米国CPIの発表です。
どうなるか楽しみですね!

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー