米国のインフレも近々ピークに!ドル円も暴落へ!(2025年6月米国CPI結果詳細)

物価・インフレ,コラム,CPI・PPI・PCE

15日(火)に6月分の米国CPI(消費者物価指数)の発表がありました。
結果は、総合CPIの前月比では+0.3%(市場予想:+0.3%)、前年同月比では+2.7%(市場予想:+2.6%)、コアCPIの前月比では+0.2%(市場予想:+0.3%)、前年同月比では+2.9%(市場予想:+3.0%)となり、総合CPIの前年同月比では市場予想を上振れましたが、コアCPIの前月比と前年同月比では逆に下振れました。

【 米国総合CPI・コアCPI(前月比と前年同月比)】
【 米国総合CPI・コアCPI(前月比と前年同月比)】

 

それでは毎月恒例ですが、その米国CPIの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。

最初に下表の一番右の列の前年同月比を見てみますと、「ガソリン」が-8.3%と大きめのマイナスとなっている一方で、「公共ガスサービス」が+14.2と大きめのプラスとなっています。

【 米国CPI(項目別詳細)】
【 米国CPI(項目別詳細)】

 

 

エネルギー

ということで、まずは「エネルギー」の項目です。
前月比では+0.95%(前月:-0.98%)とマイナス圏からプラス圏へ大きく上昇しています。
前年同月比でも-0.83%(前月:-3.46%)とマイナス幅を大きく縮めています。

ガソリンや燃料油などが含まれる「エネルギー商品」の前月比も+1.04%(前月:-2.42%)とマイナス圏からプラス圏へ大きく上昇し、前年同月比も-7.95%(前月:-11.58%)とマイナス幅を大きく縮めています。
電気や公共ガスが含まれる「エネルギーサービス」の前月比でも+0.86%(前月:+0.43%)、前年同月比でも+7.55%(前月:+6.76%)と上昇しています。

【 米国CPI(エネルギー)[前年同月比と前月比] 】
【 米国CPI(エネルギー)[前年同月比と前月比] 】

 


今度は上表の右から2列目の前月比に目を向けてみます。
インフレはかなり鈍化してきている感じで、変動の激しい「エネルギー」を除きますと、「中古車とトラック」の-0.7%が最小で「医療サービス」の+0.6%が最大となっています。

 

中古車・トラック

というわけで、2番目は「中古車・トラック」の項目です。
前月比では-0.67%(前月:-0.54%)とマイナス幅を拡げています。
前年同月比では+2.79%(前月:+1.80%)と上昇しています。

ちなみに「新車」の前月比も-0.34%(前月:-0.29%)と僅かですがマイナス幅を拡げています。

【米国CPI(中古車・トラック)[前年同月比と前月比] 】
【米国CPI(中古車・トラック)[前年同月比と前月比] 】

 

 

医療サービス

そして、3番目は「医療サービス」の項目です。
前月比では+0.56%(前月:+0.18%)と上昇しています。
前年同月比でも+3.36%(前月:+2.98%)と上昇しています。

【 米国CPI(医療サービス)[前年同月比と前月比] 】
【 米国CPI(医療サービス)[前年同月比と前月比] 】

 

 

シェルター(住居費)

最後が構成比の大きい「シェルター(住居費)」の項目です。
前月比では+0.18%(前月:+0.25%)と僅かに低下しています。
前年同月比でも+3.80%(前月:+3.86%)と僅かに低下しています。

「住宅の家賃」の前月比が+0.23%(前月:+0.21%)、「帰属家賃(持ち家を賃貸物件とみなして換算された想定家賃)」の前月比が+0.30%(前月:+0.27%)とともに僅かに上昇しましたが、「ホテルやモーテルなどの自宅以外の宿泊」の前月比が-2.89%(前月:-0.07%)とマイナス幅を大きく拡げました。

【 米国CPI(住居費)[前年同月比と前月比] 】
【 米国CPI(住居費)[前年同月比と前月比] 】

 

あとがき

以上、今月は気になる4項目を見てみました。
今回は関税分が多くの商品に価格転嫁されていると思われますが、新・中古車価格の下落によりその影響は相殺されました。
「食料とエネルギーを除く商品」の前月比は+0.20%ですので、むしろインフレ率を押し下げています。
インフレ率を押し上げた主因はエネルギー価格であり、これはイスラエルとイランの戦争による原油価格などの高騰で一時的なものと思われます。

他方で、上記でも取り上げた「医療サービス」のインフレ加速が少し気になるところではありますが、恐らく医療用品が関税の影響で上昇したため、医療施設で価格転嫁が起こったのではという気がします。
そしてその医療用品も今回は前月比+0.10%(前月:+0.59%)と大きく低下しています。
やはり関税の影響はせいぜい数か月といった感じではないでしょうかね。

その他、構成比の大きいシェルター(住居費)のインフレ率を押し下げた「ホテルやモーテルなどの宿泊費」も下落傾向となっており、航空運賃もコロナ禍前の価格水準をも下回るほど下がっており、旅行や出張などの需要の弱さがありそうです。
反米・反トランプ感情から米国への旅行を回避している観光客の影響や、留学生や移民の減少もあるのかもしれませんね。

さて、Inflation nowcasting による次回7月分の米国CPIの予測値は、総合CPIの前月比が+0.16%、コアCPIの前月比が+0.24%となっており、前月からは総合CPIで低下、コアCPIで極僅かに上昇となっています。
次回7月分の米国CPIもほとんど上昇してないかもしれませんね。
8月1日からはいよいよ上乗せ関税分が賦課される予定ですが、もしかするとその8月か9月には前月比のピークがやって来るのではないかという気がします。
TACO(トランプはいつもビビってやめる)となれば、下手すると足もと7月がピークの可能性もありそうです。

ところで、「インフレ」を辞書で引くと「物価水準が継続的に上昇し続ける現象」と書かれています。
関税によるインフレは、あくまで税金を上乗せしただけのコストプッシュ型です。
単に価格転嫁のタイミングが異なるだけで、需要が強くて物価水準が継続的に上昇し続ける現象とは異なります。
もはやインフレと呼べるかどうかも疑問です。
近々、ドル円も暴落すると思いますが、やはりマイナススワップが付かない口座でドル円を高値でショート(売り)しておくのが至高のトレード手法ではないでしょうか!?

 

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー