米株バブルは終焉か!?企業利益は織り込みに反して全く伸びず
11月27日(水)に第3四半期の米国企業利益の発表がありました。
税引き後企業利益は3兆4132憶ドルとなり、第2四半期の3兆4130憶ドルから極僅かに増加しました。
一方で米株はAIブームや大統領選もあって将来の企業利益を織り込む形で最高値を更新し続けています。
企業利益が株価に追いついてくるのであれば、これはバブルでも何でもないと言えるのですが、現実は株価が織り込んでいるほど企業利益は伸びていないことがわかります。
【S&P500と税引き後企業利益】
【マネタリーベースとマネーストック(M2)】
コロナ禍に於いて、米国の中央銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)が供給する通貨量(マネタリーベース)は大幅に増加し、それに伴って中央銀行を含む金融部門全体から供給される通貨量(マネーストック)も増加しました。
企業利益や株価もこれに連動するように大きく上昇しています。
しかしながら、2022年6月からFRBは量的引き締めを開始し、マネタリーベースは減少し始めることとなります。
が、2023年3月にシリコンバレー銀行が破綻するなど金融不安が起こったことで、FRBは緊急貸出制度「バンク・ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)」を通じて、金融機関に対し最長1年の低金利融資を実施したため、マネタリーベースは再び増加に転じました。
そして最初の融資から1年経った2024年からは金融機関による返済が徐々に始まったことで、当初の予定通りマネタリーベースは減少路線に戻ってきました。
他方でマネーストックはといいますと、再び増加に転じてからはまだ減少に至ってはいません。
金融機関がFRB内に開設している口座内にはまだ潤沢な準備金があり、マネーストックが上昇する要因となる融資やローンなど貸付を行う十分な余裕があります。
しかし、FRBが量的引き締めを行っている以上、時間差を伴ってやはりマネーストックも減少してくると思われます。
企業の売上は、いわば世の中に浮いているお金の奪い合いですから、その絶対量が多いほど売上は伸びやすいわけです。
逆にその絶対量が減少に転じるようならば売上は落ちてくると推測できます。
加えて、高金利や物価高、人件費高騰などのコスト増、AI関連もGPUを提供するエヌビディアやデータセンターに大量の電力を供給する電力会社など川上に位置するサプライヤー企業は大きな利益を上げているように思いますが、AIを利用したサービスや商品を提供する川中に位置する企業やそれらを利用する川下の企業は投資に見合った利益を上げられていないのではないでしょうかね。
冒頭で述べた通り第3四半期の企業利益は極僅かな伸びとなり、ほぼ頭打ちとなっていました。
第4四半期以降に企業利益は改善されるのか、またマネーストックは減少に転じるのか、要注視となりそうです。
あまりにも専門家や市場は第2次トランプ政権に期待しすぎていると思っているのは、あまのじゃくの筆者だけなのでしょうか!?
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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