四たびTACOる!?米イラン交渉期限迫る!ドル円は上値重く下落!来週のFX相場予想(2026年4月6日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:157.0 ー 160.0円
週間では「下落」と予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、米国CPIは市場予想をやや下振れるも値動きは限定的と予想。
10日(金)に3月分の米国CPI(消費者物価指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国CPIの予測値は総合CPIの前月比と前年同月比、コアCPIの前月比と前年同月比の4項目全てで市場予想を下振れる数値となっています。
筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、市場予想通り総合CPIの前月比が+1.0%、コアCPIの前月比が+0.3%となった場合、前年同月比はそれぞれ+3.4%と+2.7%になり、ともに市場予想と一致する数値になっています。
筆者の予想としましては、
①3月のWTI原油価格は、9日に1バレル119.10ドルの高値を付けた後やや下落したものの100ドル前後で高止まりしており、3月の全米全グレード平均ガソリン価格も1ガロン3.771ドル(前月:3.039ドル)と大きく上昇した。
②3月分のISM製造業では、製造業が78.3(市場予想:74.0、前月70.5)と大きく上振れていた。
③比重の大きい住居費のインフレ率がタイムラグを伴って低下してきている。(3月が前月比低下のピークか!?)
などの理由から、総合CPIは概ね市場予想通りの数値が出そうですが、コアCPIは下振れるような気がします。
よって、結果は市場予想をやや下振れそうですが、イラン戦争の影響もありドル円の値動きは限定的と予想します。
| 総合CPI (%) | コアCPI (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 1.0 | 3.4 | 0.3 | 2.7 |
| Inflation Nowcasting | 0.84 |
3.25 |
0.20 |
2.60 |
| 前月比に応じた予測値 | 0.80 | 3.22 | 0.20 | 2.61 |
| 1.00 | 3.42 | 0.30 | 2.71 | |
2つ目は、米国PCEデフレーターは市場予想とほぼ一致と予想。
9日(木)に2月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国PCEデフレーターの予測値は総合PCEの前月比と前年同月比、コアPCEの前月比と前年同月比の4項目全てで市場予想を下振れる数値となっています。
また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、市場予想通り総合PCEの前月比が+0.4%、コアPCEの前月比が+0.4%になった場合、前年同月比はそれぞれ+2.8%と+3.0%になり、総合PCEの前年同月比で市場予想を下振れる数値になっています。
筆者の予想としましても、既に発表のあった2月分の米国CPI(消費者物価指数)では総合CPIの前月比と前年同月比、コアCPIの前月比と前年同月比の4項目で市場予想と一致しており、PCEデフレーターでもほぼ市場予想通りの結果になるような気がします。
よって、結果は市場予想とほぼ一致し、指標発表時ドル円はほぼ無風と予想します。
(同時刻には個人所得や個人支出の発表もあり、これらの結果によって動意付くことも考えられますので要注意となりそうです)
| 総合PCE (%) | コアPCE (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.4 | 2.9 | 0.4 | 3.0 |
| Inflation Nowcasting | 0.25 |
2.67 |
0.23 |
2.83 |
| 前月比に応じた予測値 | 0.30 | 2.73 | 0.20 | 2.80 |
| 0.40 | 2.83 |
0.40 | 3.01 | |
3つ目は、米国経済指標は全体的に悪化と予想。(ドル安円高要因
)
来週発表予定の米国経済指標は、4月分ではミシガン大学消費者信頼感指数速報値、3月分ではISM非製造業景気指数、消費者インフレーション期待、FOMC議事録、2月分では耐久財受注、週次ではADP雇用者数変化、新規失業保険申請件数、それ以外では第4四半期GDP確報値などがあります。
その他、FOMCメンバーの発言機会もあります。
まずは4月分ミシガン大学消費者信頼感指数速報値ですが、市場予想は52.1(前月:53.3)と低下する見込みとなっています。
3月分の確報値では速報値の55.5から下方修正されていました。
インフレ期待が3.4%から3.8%へ上方修正されており、イラン戦争による物価高の影響を受けて消費者マインドが悪化していると考えられ、4月分も同様の傾向になると思われます。
3月分ISM非製造業景気指数は、市場予想は54.8(前月:56.1)と低下する見込みとなっています。
先行指標となるS&Pサービス業PMIが49.8(市場予想:51.1、前月:51.7)と50を割り込んで下振れていましたので、当指標も下振れるような気がします。
3月FOMC議事録は、メンバーによるドットプロットが今年1回の利下げ予想が維持され、パウエル議長の会見でもエネルギー価格の急騰によるインフレへの影響は一時的として、それを理由に利上げを行うことはないと述べており、利上げ期待が高まることはないと思われ、金融市場への影響もほとんどないのではないでしょうかね。
週次の雇用関連指標は、現在底堅く推移していますが、3月末にはオラクルが最大で3万人の人員削減を計画していると報じられており、悪化している可能性がありそうです。
よって、米国経済指標は全体的に悪化していると思われ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。
4つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、今週のドル円は週明け月曜に160.45円まで上昇するも、160.5円付近に位置するボリンジャーバンドの+2σがレジスタンス(上値抵抗線)となって反落し、水曜には158.26円まで下落しました。
158.8円付近に位置するボリンジャーバンドのミッドバンドの攻防により反発し、最終的に週末金曜には159.50円でクローズしました。
来週も引き続き160円の大台や160.5円付近に位置する+2σがレジスタンスとして機能し、上値の重い展開になると思われ、最終的にはボリンジャーバンドの-2σに向かって下落していく流れになると予想します。
他方で、週足でも引き続き157.0円付近に位置するボリンジャーバンドのミッドバンドや153.2円付近に位置する-2σを目指す流れになると予想します。
一方で、月足を見ますと、直近高値の161.95円を更新するような形にも見えますので、注意しておく必要があるかもしれません。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
【ドル円日足チャート未来予想図】

あとがき
今週はトランプ大統領の演説に注目が集まりましたが、終戦に向けての道筋は示されず、金融市場をはじめ世界が失望した週となりました。
ここまで制空権をほぼ握っていた米軍でしたが、F-15E戦闘機とA-10攻撃機の2機がイランによって撃墜されました。
ロシアから最新鋭の携帯式対空ミサイル「Verba」が供与されたとの見方もあり、米イスラエル軍にとって脅威となっています。
やはり地上部隊を投入するには遅きに失した感があり、再び振り出しに戻って射程圏外からの巡航ミサイルや高高度からの爆撃、そして石器時代に戻すと言ってますので、電力などのインフラ攻撃に移るのではないでしょうかね。
このままイランとの交渉期限となっている、米東部時間6日(月)の20:00(日本時間: 4月7日 9:00)を迎える可能性が高そうですが、四たびTACOって延期となるのか、ギリギリで交渉がまとまるのか、6日の交渉期限に注目が集まる1週間となりそうです。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)