為替介入警戒も米国CPIは下振れドル円は下落!来週のFX相場予想(2026年1月12日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:155.0 ー 158.50円
週間では「下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国CPIは市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因
)
13日(火)に12月分の米国CPI(消費者物価指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国CPIの予測値は総合CPIとコアCPIの前月比と前年同月比の4項目全てで市場予想を下振れる数値となっています。
筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、市場予想通り総合CPIの前月比が+0.3%、コアCPIの前月比も+0.3%となった場合、前年同月比はそれぞれ+2.6%と+2.7%になり、総合CPIの前年同月比で市場予想を下振れる数値となっています。
筆者の予想としましても、
①12月のWTI原油価格は、12月16日に1バレル55.01ドルの安値を付けるなど全体的に軟調推移となっており、また12月の全米全グレード平均ガソリン価格は1ガロン3.024ドル(前月:3.179ドル)と前月から大きく下落した。
②12月分のISM製造業・非製造業価格指数では、前月比で製造業は変わらなかったものの非製造業が低下し、ともに市場予想を下振れていた。
③比重の大きい住居費の前月比がタイムラグを伴ってやや低下してきている。
などの理由からかなり弱めの数値が出るような気がします。
よって、結果は市場予想を下振れ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
| 総合CPI (%) | コアCPI (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.3 | 2.7 | 0.3 | 2.7 |
| Inflation Nowcasting | 0.20 |
2.57 |
0.22 |
2.64 |
| 前月比に応じた予測値 | 0.20 | 2.5 | 0.20 | 2.61 |
| 0.30 | 2.64 |
0.30 | 2.71 | |
2つ目は、米国経済指標は全体的に悪化と予想。(ドル安円高要因
)
来週発表予定の米国経済指標は、1月分ではニューヨーク連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、 S&P製造業PMI(購買管理者景気指数)速報値、NAHB住宅市場指数、12月分では財政収支、中古住宅販売戸数、鉱工業生産、11月分ではPPI(生産者物価指数)、小売売上高、輸出入物価指数、10月分では新築住宅販売戸数、週次ではADP雇用者数変化、新規失業保険申請件数、それ以外ではベージュブック(地区連銀経済報告)などがあります。
その他、3年、10年、30年で総額1,190億ドルの米国債入札やFOMCメンバーによる講演など発言機会もあります。
まずは小売売上高ですが、市場予想は前月比で総合が+0.4%(前月:0.0%)、コアが+0.4%(前月:+0.4%)となっています。
11月は株価が史上最高値付近から大きく下落する場面も見られ、月足では陰線となるやや低迷した月でした。
感謝祭ウィークの売上は好調だったようですが、11月下旬はクレジットカードの利用も減っており、感謝祭セールでまとめ買いをした可能性もありそうです。
消費者信頼感指数もずっと下落傾向となっていますので、個人消費は弱かったのではという気がします。
製造業関連の指標は、12月分では軒並み市場予想を下振れ活動が縮小を示す領域まで落ち込んでおり、雇用統計の結果も悪かったことから1月も引き続き弱そうな感じがします。
住宅関連の指標は、中古住宅価格が下がってきているものの、12月分ではローン申請件数も減少しており、中古住宅の在庫も少なくなってきていることから販売は低迷しているのではないでしょうかね。
ベージュブックでは、雇用の下振れリスクを警戒する報告が多くなっているのではという気がします。
よって、米国経済指標は全体的に悪化していると思われ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、今週のドル円は週明けやや下窓を開けてスタートし、157.29円まで上昇する場面も見られましたが、157円台が重く大きく反落する形となりました。
しかしながら、156.1円付近に位置していたボリンジャーバンドのミッドバンドがサポートとなって反発し、再び157円に向けて上昇する流れとなりました。
週末金曜には157.8円付近に位置していたボリンジャーバンドの+2σをやや上抜ける158.18円まで急上昇しましたが、最終的には158円を割り込み157.91円でクローズしました。
RSIは62.75と買われ過ぎの水準である70まではもう少し余裕がありますが、この+2σや158.0円のキリ番がレジスタンス(上値抵抗線)となって、来週は下落する流れになると予想します。
他方で、週足でも引き続き150.75円に位置する一目均衡表の雲上限や153.3円付近に位置するボリンジャーバンドのミッドバンドあたりを目指す流れになると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
今週は米国の重要指標が多くありましたが、週末金曜の雇用統計発表直後に解散総選挙の報道が飛び出し、全て持っていった格好となりましたね。
ドル円は158円台に乗せる場面もありましたが、それ以上に日本株が暴騰しましたね。
選挙や戦争は買いだと言われますが、ただもう既に高市政権は誕生して来年度予算案もプライマリーバランスが黒字化するよう苦労して作り上げていますので、選挙後にここから更に大きく予算を積み上げるということはないと思いますから、これもやはりミスリードなような気がします。
ということで、来週は日本当局の為替介入を意識した相場になると思われますが、片山財務大臣の本気度が問われます。
選挙が控えていますから芋を引くわけにもいきませんので、実弾を撃ちこんでくる可能性もあると思いますが、米国CPIの発表もありその前に市場は下落に転じるのではないでしょうかね。
ていうか、本当に真冬に選挙なんてやるんでしょうか?
雪国の人は投票に行けるんですかね!?
それから来週は恐らくトランプ関税の最高裁判決が出るんではないでしょうかね。
米国債は売られそうですが、ドルや米株もいったんは売られるかなという気はしますが、関税がなくなることは経済にプラスですので、また元に戻りそうな感じもします。
雇用統計の結果詳細は明日にでもアップしようと思いますが、筆者としては市場が楽観するほど強くはないという認識でいます。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】
