5月FOMCパウエル議長ハト派寄り発言でドル円は下落!来週のFX相場予想(2025年5月5日~)

来週のFX相場予想

来週のFXドル円相場予想

予想レンジ:143.0 ー 146.0円

 

週間では「下落」と予想します。
根拠としては3つ。

 

 

つ目は、FOMCは現状維持もパウエル議長はややハト派寄りと予想。(ドル安円高要因 下降

7日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が公表されます。
市場は政策金利の据え置きをほぼ100%織り込んでおり、結果も予想通りになると思われます。
また、声明文も前回3月FOMCで追加された文言「経済見通しを巡る不確実性は強まった」との認識は維持されると思われます。

注目は結果発表後のパウエルFRB議長の会見ということになりそうですが、トランプ関税の行方もまだ明確になっていませんので今回も様子見姿勢をとるのではないでしょうかね。
トランプ大統領からは利下げを要請する発言が度々見られますが、当然これに応じる形で利下げを実施するということはないでしょう。
ただ、データ次第では次回6月FOMCでは柔軟に対応するといったような利下げに含みを持たせた発言はあり得そうです。
非農業部門雇用者数では市場予想を上振れましたが、経済指標では悪化を示すものも増えてきており、ウォラーFRB理事も6月以降は「オープンな姿勢で臨む」といった発言をしており、パウエル議長も同様の見解を示す可能性はありそうです。

「CMEのFedWatch ツール」を見てみますと、今週発表のあった4月分の米国雇用統計の結果を受けて、発表前は50%を超えていた次回6月FOMCでの利下げ織り込み度は約35%と減少しており、次回のFOMCでも政策金利据え置きを金利先物市場は予想しています。

よって、パウエル議長のややハト派寄りの発言により利下げ織り込み度が上昇する分、ドル円は下落すると予想します。

 

 

2つ目は、米国経済指標は悪化傾向と予想。(ドル安円高要因 下降

来週発表予定の米国経済指標は、4月分ではISM非製造業景気指数、サービス業PMI(購買管理者景気指数)確報値、3月分では貿易収支、週次の新規失業保険申請件数などがあります。
その他、3年、10年、30年で総額1250億ドルの米国債入札やFOMC後にメンバーによる講演など発言機会が多くあります。

まず、ISM非製造業景気指数ですが、先行指標となるサービス業PMI速報値では市場予想を下振れる51.4となっていました。
これまで好調だったサービス業もやはりトランプ関税の影響などで減速してきている感じです。

貿易収支も関税前の駆け込み輸入で悪化しており、第1四半期GDPも大きく押し下げました。
3月分も貿易赤字の増加が懸念されます。

失業保険も緩やかながら増加している感じですが、いつ急増してもおかしくないといった感じではないでしょうかね。

よって、全体的に経済指標は悪化傾向と思われ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。

 

 

3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因 下降

ドル円日足チャートを見ますと、MACDなどゴールデンクロスを形成した後、ボリンジャーバンドのミッドバンドの攻防となり、これを大きく上抜け145.92円まで上昇しました。
ただ、146.0円のキリ番がレジスタンス(上値抵抗線)となって反落し、再びミッドバンドの攻防となりましたが、これがサポートされる形で反発し、陽線とまではいきませんでしたが大きな下髭を作り、ミッドバンドを上抜けた形となっています。
147.3円付近に位置するボリンジャーバンドの+2σを目指す流れとなりそうですが、その上には一目均衡表の雲も控えており、上値は重く、FOMCまでは膠着状態になると予想します。

他方、週足はボリンジャーバンドのミッドバンドを目指す流れになりそうですが、やはりこれを上抜けできずに反落していくと予想します。

 

したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。

 

あとがき

さて、日米をはじめ各国で関税交渉が続いているようですが、報道を見てみますと自動車や鉄鋼・アルミなどの品目関税、10%のベース関税の撤廃は難しそうですね。
米中でも水面下で接触はあるようですが、100%を超えるような関税は引き下げられる可能性はありそうですけれども、高い関税率は結局残りそうな気がします。
市場はかなり楽観視しているようですが、現状ではなかなか米国側の譲歩は得られず合意には相当時間を要するのではないでしょうか。
やはり再び、ドルや米株、米国債などが売られる米国売りの状況にならない限り難しいのではないでしょうかね。
とりわけ、米国債の二大保有国である日本や中国と拗れるようですと、米国債売りの憶測が飛び交って利回りが急上昇する悪い金利上昇へと発展する可能性がありますので要警戒となりそうです。


 

ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

 

【ドル円日足チャート未来予想図】
5月FOMCパウエル議長ハト派寄り発言でドル円は下落!来週のFX相場予想(2025年5月5日~)

Posted by ペッパー