原油価格が落ち着けばコアCPIはほぼ2%!(2026年7月米国CPI結果詳細)

コラム,CPI・PPI・PCE

12日(水)に7月分の米国CPI(消費者物価指数)の発表がありました。
結果は、総合CPIの前月比が+0.1%(市場予想:+0.1%)、前年同月比が+3.4%(市場予想:+3.4%)、コアCPIの前月比が+0.2%(市場予想:+0.2%)、前年同月比が+2.5%(市場予想:+2.5%)となり、4項目全てで市場予想と一致しました。

【 米国総合CPI・コアCPI(前月比と前年同月比)】

 

それでは毎月恒例ですが、その米国CPIの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
最初に下表の一番右の列の前年同月比を見てみますと、「燃料油」の+39.1%が最大で、「医療用品」の-2.7%が最小となっています。

 

【 米国CPI(項目別詳細)】

 

 

エネルギー

ということで、まずは「エネルギー」の項目です。
前月比は-1.48%と(前月の-5.71%から)マイナス幅を縮めています。
前年同月比は+14.73%と(前月の+15.70%から)低下しています。

ガソリンや燃料油などが含まれる「エネルギー商品」の前月比が-2.92%と(前月の-9.48%から)マイナス幅を大きく縮めました。
電気や公共ガスが含まれる「エネルギーサービス」の前月比では+0.26%と(前月の-0.69%から)プラス圏へ上昇しました。

【 米国CPI(エネルギー)[前年同月比と前月比] 】

 

 

医療用品

2番目は「医療用品」の項目です。
前月比では-0.61%と(前月の-0.16%から)マイナス幅を拡げています。
前年同月比でも-2.71%と(前月の-2.06%から)マイナス幅を拡げています。

【 米国CPI(医療用品)[前年同月比と前月比] 】

 

 

今度は上表の右から2列目の前月比に目を向けてみます。
変動の激しい「エネルギー」を除きますと、「医療サービス 」の+0.6%が最大で、「医療用品」の-0.6%が最小となっています。

 

 

医療サービス

3番目は「医療サービス」の項目です。
前月比では+0.56%と(前月の-0.12%から)プラス圏へ上昇しています。
前年同月比では+2.66%と(前月の+2.92%から)低下しています。

【 米国CPI(医療サービス)[前年同月比と前月比] 】

 

 

シェルター(住居費)

最後が構成比の大きい「シェルター(住居費)」の項目です。
前月比では+0.14%と(前月の+0.12%から)極僅かに上昇しています。
前年同月比では+3.18%と(前月の+3.28%から)低下しています。

「住宅の家賃」の前月比が+0.26%と(前月の+0.15%から)上昇しました。
「帰属家賃(持ち家を賃貸物件とみなして換算された想定家賃)」の前月比が+0.26%と(前月の+0.24%から)極僅かに上昇しました。
「ホテルやモーテルなどの自宅以外の宿泊」の前月比が-2.75%と(前月の-2.32%から)マイナス幅を拡げました。

米国CPI(住居費)[前年同月比と前月比] 】

 

 

あとがき

以上、今月は気になる4項目を見てみました。
やや懸念されるのが、従来からインフレ率が高い「医療サービス」です。
以前から述べているように高齢化や慢性的な人手不足による人件費高騰で、変動が激しいものの高めのインフレ率を叩き出しています。
ただ、これはFRBが利上げをしたところで、高齢化が止まったり、看護師の数が増えるわけではありませんので、インフレ抑制効果はほぼありません。
そして、上記4項目にはなかった「中古車とトラック」です。
中古車市場の最大の供給源となっている「3年のリース契約が切れた新車」が減少しており、卸売市場では既に価格が高騰していたため、今回タイムラグを伴って前月比+0.4%と(前月の-0.2%から)プラス圏へ上昇しました。
今後もインフレ率は堅調に推移する可能性がありそうです。

ただ、それ以外は概ね低インフレ率か、デフレ気味という感じですね。
原油価格が落ち着けば、「輸送サービス」を押し上げている「航空運賃」なども低下してきますので、現状コアCPIは「ほぼ2%」といってもいいのではないでしょうか。

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー