中東情勢やAIバブルによる影響のピークは過ぎたか!?(2026年5月米国PCEデフレーター結果詳細)

コラム,CPI・PPI・PCE

25日(木)に5月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)の発表がありました。
結果は、総合PCEの前月比が+0.4%(市場予想+0.5%)、前年同月比が+4.1%(市場予想+4.1%)、コアPCEの前月比が+0.3%(市場予想+0.3%)、前年同月比が+3.4%(市場予想+3.4%)となり、総合PCEの前月比が市場予想を下振れました。

【米国PCEデフレーター[前月比と前年同月比]】 
【米国PCEデフレーター[前月比と前年同月比]】 

 

それでは、その米国PCEデフレーターの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。

 

 

PCEデフレーター(サービス)

まずは、構成比2/3のサービス部門です。
前月比では+0.45%(前月:+0.27%)と上昇しています。
前年同月比でも+3.76%(前月:+3.53%)と上昇しています。

比重の大きい「住宅」と「ヘルスケア」ですが、前月比は前者が+0.31%(前月:+0.53%)と低下し、後者は+0.38%(前月:+0.03%)と上昇しました。

それ以外の部門では前月比で、自動車の保守・修理やリースなどの自動車サービスや鉄道、航空などの公共交通機関が含まれる「輸送サービス」が+0.80%(前月:+0.36%)、「金融サービスと保険」が+1.22%(前月:-0.35%)、電話・インターネットサービスや教育サービス、法律などの専門サービス、パーソナルケアサービスが含まれる「他のサービス」が+0.73%(前月:-0.05%)と上昇しました。

一方で、 「家庭用光熱費」が+0.33%(前月:+1.22%)、会員制クラブ、遊園地、映画、スポーツなどの入場料や動画・音楽のストリーミングサービスなどが含まれる「レクリエーションサービス」が+0.21%(前月:+0.33%)、「食事サービスと宿泊施設」が+0.30%(前月:+0.53%)と低下しました。

【米国PCEデフレーター(サービス)[前年同月比と前月比]】
【米国PCEデフレーター(サービス)[前年同月比と前月比]】

 

 

PCEデフレーター(財)

次は、残り1/3を占める財部門です。
前月比では+0.44%(前月:+0.73%)と低下しています。
前年同月比では+4.78%(前月:+4.39%)と上昇しています。

【米国PCEデフレーター(財)[前月比と前年同月比]】 
【米国PCEデフレーター(財)[前月比と前年同月比]】 

 

 

PCEデフレーター(耐久財)

さらに、財部門の中の耐久財の項目を見てみます。
前月比では-0.02%(前月:+0.58%)とマイナス圏へ低下しています。
前年同月比でも+3.33%(前月:+3.37%)と僅かに低下しています。

前月比で、「家具と耐久性のある住宅設備」が-0.43%(前月:-0.13%)、「娯楽用品および乗り物」が+0.09%(前月:+1.61%)、ジュエリーなどが含まれる「その他耐久財」が+0.82%(前月:+1.00%)、「自動車および部品 」が-0.20%(前月:-0.10%)と低下しました。

【米国PCEデフレーター(耐久財)[前月比と前年同月比]】 
【米国PCEデフレーター(耐久財)[前月比と前年同月比]】 

 

 

PCEデフレーター(非耐久財)

最後は財部門の中の非耐久財の項目です。
前月比では+0.68%(前月:+0.81%)と低下しています。
前年同月比では+5.55%(前月:+4.94%)と上昇しています。

前月比で、「ガソリンおよびその他のエネルギー製品」が+6.47%(前月:+5.49%)と上昇しました。

一方で、「食品・飲料」が+0.06%(前月:+0.49%)、医薬品やレクリエーション用品、家庭用品などが含まれる「その他の非耐久財」が-0.25%(前月:-0.09%)、「衣類・履物」が+0.04%(前月:+0.40%)と低下しました。

【米国PCEデフレーター(非耐久財)[前月比と前年同月比]】 
【米国PCEデフレーター(非耐久財)[前月比と前年同月比]】 

 

あとがき

以上、PCEデフレーターのサービス部門と財部門を分けて見てみました。
今回5月分では、「財」に関しましては、エネルギーを除けば、ほぼデフレ状態といった感じですね。
これまでAIバブルで急騰していた「コンピューターのソフトウェアとアクセサリー」が前月比で-0.00%(前月:+13.9%)とマイナス圏へ一気に低下しました。
他方で、「サービス」に関しましては、中東情勢やAIの影響を所々で受けているといった感じでしょうかね。
燃料費の高騰で「輸送サービス」が、AIバブルによる株価高騰の影響で「金融サービス」が、半導体価格上昇やデータ量急増などで巻き添えを食らった「コミュニケーションサービス」がインフレ率を押し上げています。
ただ、これらはもうピークを過ぎたかなという感じがしますので、今後は鈍化していくのではないでしょうか。

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー