SpaceX、OpenAI、Anthropicのメガユニコーン3社が新規株式公開(IPO)へ!

コラム,経済・景気・株価,AI(人工知能)

現在、SpaceX(スペースX)、OpenAI(オープンAI)、Anthropic(アンソロピック)のメガユニコーン3社が相次いで新規株式公開(IPO)に向けて具体的な動きを見せており、ウォール街や世界中の投資家から歴史的な「メガ上場ラッシュ」として極めて大きな注目を集めています。

SpaceX、OpenAI、Anthropicのメガユニコーン3社が新規株式公開(IPO)へ!

 

3社のIPO進捗ステータス

現在の3社の上場に向けた進捗状況とタイムラインは以下の通りです。

 

SpaceX

6月12日にも、NASDAQ市場への上場が確実視されています。
既に上場手続きを加速させており、目標時価総額は約1兆7500億〜2兆ドルと、米国市場における史上最大規模のIPOとなる見込みです。

 

Anthropic

6月1日に、米証券取引委員会(SEC)へ新規株式公開に向けた登録届出書の非公開申請を完了したと発表しました。
早ければ2026年秋(8〜9月頃)の上場を目指しており、直近の資金調達による企業評価額は9,650億ドルとOpenAIを一時的に上回る規模に急成長しています。

 

OpenAI

5月下旬にSECへ非公開でIPO申請の準備書類を提出したと複数メディアで報じられており、2026年第4四半期(最短で9月)の上場を目標に動いています。
非営利から営利企業への法的構造転換も完了しており、上場時の想定時価総額は1兆ドル超を目指しています。

 

 

各金融市場の動向

米国の主要株価指数(ダウ、ナスダック、S&P500)は、AIへの強い期待感を背景に史上最高値圏で推移していますが、3社の巨大IPOが本格化するにつれて各市場には以下のような明暗が生じると予想されます。

 

ダウ平均株価

相対的に、置いてけぼりの展開。
51,000ドル台の最高値圏に位置しているものの、伝統的な優良企業30社で構成されるダウには、これら新規上場のメガユニコーンはすぐには組み込まれません。
市場のマネーがハイテク・AIへと吸い取られるため、ナスダックやS&P500に比べて地味な値動きに留まる、或いは一時的に売られる可能性が高いです。

 

ナスダック

爆発的な上昇とボラティリティの激化。
直近でも27,000ポイント台の史上最高値圏にあります。SpaceX、OpenAI、Anthropicの3社がいずれもテック系・AIの最先端であるため、上場後はナスダック市場に爆発的な資金が流入します。
但し、企業のキャッシュバーン(現金消費)への懸念や利益確定売りが出た際の下落スピードも非常に速く、ボラティリティ(値動きの荒さ)が跳ね上がることになります。

 

S&P500

堅調だが、ハイテク依存が更に深刻化。
直近で7,600ポイントを突破し絶好調ですが、3社の上場によって指数全体の時価総額に占める上位10銘柄の集中度が40%を超えると試算されています。
実質的に「AI関連株が上がれば指数全体が上がり、AI株が下がれば総崩れになる」というハイリスク・ハイリターンな構造が一段と強まります。

 

米国債(金利)

米国債は売り(利回り上昇)の圧力。
現在、米国10年債利回りは4.5%付近で推移しています。
3社による合計4兆ドル規模の上場ラッシュ は、経済全体の実物投資(データセンター、宇宙インフラへの巨額の設備投資)を刺激し、インフレ圧力を再燃させます。
結果として、FRBの利下げ期待が遠のき、米国債は売られ、長期金利(利回り)は4.5%を超えて上昇する圧力が働きやすくなります。

 

ドル円(為替)

160円前後の攻防の継続。
現在、ドル円は160円前後と、介入警戒ラインである160円の目前まで迫っています。
世界中の投資マネーが、米国のAI・宇宙株を買うために円を売ってドルを作る動き(円キャリートレード)を強めるため、ドル高・円安が進行しやすくなります。
しかしながら、市場から「円安容認派」と見なされていた高市首相自らが、本日円安を牽制する「口先介入」に動いたことで、介入警戒感から上値は重くなると思われます。

 

投資信託(オルカン・S&P500)

現在、多くの日本人が投資している「オルカン(全世界株式)」や「S&P500」のインデックスファンドは、上場後に自動的にこれら3社(特に時価総額の大きいSpaceXなど)を組み入れ始めます。
個別に新株を買わなくても、保有しているインデックス投資の数%は、自動的にイーロン・マスク氏やChatGPTの未来に賭けるポートフォリオへと書き換わることになります。

 

 

あとがき

過去の大型テックIPOの事例からも、上場直後は投資家の期待先行で株価が大きく跳ね上がった後、数ヶ月後のロックアップ解除(関係者の売却制限解除)や最初の四半期決算のタイミングで株価が急激に調整されるリスクが指摘されています。
なんせ4兆ドル規模の「巨大クジラ」が株式市場に突如現れることになりますので、上述の通りインデックスファンドのリバランス(組み換え)の問題で、逆に大量売却される株も生まれます。
米株はボラティリティが高まりそうですが、肝心のドル円ももう少し動いてもらいたいものですね。(笑)

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー