ウォーシュ新FRB議長誕生へ!複雑な金融政策でドル円も乱高下か!?
1月30日、トランプ大統領が次期FRB議長にケビン・ウォーシュ元理事を指名すると発表してから約2か月半経過しましたが、パウエル現議長の議長職任期が5月15日に満了するのを前に、就任に向けてようやく上院公聴会が4月21日に開催される見通しとなりました。
順調に承認手続きが進めば、6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)からウォーシュ新議長の下、金融政策が決定されることとなりそうです。
ウォーシュ氏のスタンス
タカ派的側面
ウォーシュ氏は、量的緩和(QE)が過剰な支出とインフレを招いたと批判しており、FRBの肥大化したバランスシートの圧縮を加速させるべきだと一貫して主張しています。
これまでの緩和的な政策を反転させ、量的引き締め(QT)へと舵を切ると思われます。
ハト派的側面
AI革命が経済の生産性を飛躍的に高め、インフレを抑制するという独自の理論を持っています。
この生産性向上を背景に、成長を妨げない形での「利下げ」を正当化するとみられています。
トランプ大統領からは「大幅利下げを信じる人物」として期待されています。
【FRBの総資産と米国債、住宅ローン担保証券(MBS)の保有量】

ドル円相場への影響
ウォーシュ氏の指名後、市場ではすでに大きな反応が出ており、今後のドル円相場も以下の要因により乱高下するリスクがあります。
ドル高円安要因
バランスシート縮小の加速期待により長期金利が上昇し、日米金利差が拡大することでドルが買われやすくなります。
ドル安円高要因
ウォーシュ氏が積極的な利下げ姿勢を強めれば、ドル安が進む可能性があります。
また、パウエル氏が理事として留任せず辞職の意向を示した場合、トランプ大統領に忠実で利下げに積極的な人物が、ミラン暫定理事の後任に就く可能性が高く、やはりドル安に向かいやすいと思われます。
さらに、トランプ大統領からの強い利下げ圧力が意識されれば、FRBの独立性に対する疑念も強め、ドルの信認低下を背景にドルが売られやすくなります。
金利先物市場の織り込み状況
「CMEのFedWatch ツール」を見てみますと、中東情勢の影響もあり、金利先物市場では年内どころか来年もほとんど利下げを織り込んでいません。
6月が僅か1.4%、7月が9.7%+0.1%…、と非常に低い利下げ予想となっています。
【CMEのFedWatch ツール】

あとがき
ウォーシュ氏が採用するであろう金融政策は、いわばアクセルとブレーキを同時に踏む政策となるため、金融市場がどう反応するのか予想するのが非常に困難な状況となりそうです。
ただ、バランスシートの肥大化を批判するということは、現在の経済状況をバブル認定していると考えられ、また利下げしても長期金利は下がりにくいため、やはり経済を冷やす方向へ向かわせるのではないでしょうかね。
最終的にはリスクオフ相場となり、上記の通り金利先物市場では利下げをほとんど織り込んでいないため、その分ドル円も大きく下落していく流れになると予想しておきます。
まずは、21日の公聴会でのウォーシュ氏の発言に要注目です。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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